このブログでは、30年以上【勉強が苦手な子】に向けて家庭教師を紹介している「家庭教師のガンバ」が、その経験を基に情報を発信しています。ご興味のある方は公式サイトをご覧下さい。

はじめに:頑張っているのに伸びない…その原因とは?

「うちの子、こんなに頑張っているのに、どうして成績が上がらないの?」
「毎日勉強しているのに、テストの点が変わらない…」

そんな悩みをお持ちの保護者の方は少なくありません。特に中学生・小学生の時期は、努力が結果に結びつく経験を積ませたい大切な時期。
しかし、現実には「やる気はあるのに結果が出ない」子どもが多くいます。

なぜそのようなギャップが生まれるのでしょうか?
本記事では、個別指導(家庭教師)歴30年の視点から、「頑張っているのに成績が上がらない子ども」の共通点とその改善策を徹底的に解説していきます。

中学で成績2がつくお子さんへ | 理由とこれから出来ることを解説します>>

 

【特徴①】できることばかり繰り返している

一見頑張っているように見えるが、成績は停滞

例えば中学生の数学。
あるお子さんは、計算問題ならスラスラ解けます。しかし、文章題や関数・図形になると手が止まってしまう。そしてテストでは毎回40点台で頭打ち…。

これは典型的な「できる問題だけを繰り返す」パターンです。

成績が伸びる子は「できない問題」に挑戦する

重要なのは「わからない」「苦手」と感じている部分にどう向き合うか。
脳は新しいことに挑戦することでこそ成長します。得意分野の繰り返しでは、脳への刺激が足りず、成績も変化しません。

個別指導(1対1)での改善アプローチ

個別指導(1対1)では、生徒の得意・不得意を細かく分析し、「苦手克服」に焦点を当てた学習設計を行います。
「計算は大丈夫だね。じゃあ次は応用問題を一緒にやってみようか」といったように、苦手意識のある部分に寄り添いながら丁寧に導くのがポイントです。

 

【特徴②】「勉強しているつもり」で中身が伴っていない

見た目は真面目でも、実は集中していないケース

  • ノートを丁寧に書いているけれど、内容は全く理解していない
  • スマホや音楽を聴きながらの「ながら学習」
  • 問題集の答えを写すだけの学習

このように「やっている風」になってしまっている子どもも少なくありません。

保護者の見極めがカギ!

「机に向かっている=頑張っている」と思っていませんか?
しかし、**大切なのは“時間”ではなく“質”**です。何を、どこまで理解して、どう活用できるか。これが勉強の本質です。

チェックしてみよう!家庭でできる確認法

  • 「今日やった勉強の内容を説明してみて」と問いかけてみる
  • 解いた問題を「なぜこの答えになるのか」まで説明できるか聞いてみる
  • ノートを見ながら「自分の言葉で書けているか」を確認

このように、「理解しているかどうか」を見極める習慣を家庭でも取り入れていきましょう。

 

 

 

【特徴③】テスト直前だけ頑張る“追い込み型”

テスト前だけの「詰め込み勉強」は危険

小中学生によくあるのが、「ワークの提出のためにテスト直前にまとめて勉強する」という習慣です。

  • テスト前だけ寝る間を惜しんで勉強する
  • 提出目的で問題を「解くだけ」
  • 理解できないまま形だけ終わらせる

これでは、知識が短期記憶のまま流れていき、定着しません

日々の学習が、結果をつくる

本来、学校の授業を受けたら「その日のうちに復習」するのが理想です。
この「On-Day Review(オン・デイ・レビュー)」こそ、個別指導で成果が出る子の共通習慣です。

時間が経つほど記憶は薄れます。
だからこそ、“その日のうち”にやり直すことで、理解が深まり、応用力も身につくのです。

 

【特徴④】成績はすぐに上がると勘違いしている

英語・数学は「半年先を見る」学習

英単語、英文法、関数や図形…。これらは一朝一夕で身につくものではありません。
にもかかわらず、子どもたちは「2週間頑張ったのに結果が出ない」と不安になってしまうことがあります。

学習の成果は“タイムラグ”があるのが普通

  • 学習初期:インプット(単語や公式など)中心
  • 中期:理解と定着に時間がかかる
  • 後期:ようやくアウトプットに繋がる

この3段階を経てようやく、テストの点数に表れてきます。つまり、成績アップには最低でも2~3ヶ月の継続が必要です。

個別指導(1対1)では、保護者にもこの「タイムラグ」を共有し、焦らず継続できるようサポートしています。

 

【特徴⑤】成績が上がった子の5つの共通点

  1. 自分の苦手を認識している
  2. 勉強に「意味」を見出している
  3. 復習習慣がある
  4. 親と目標を共有している
  5. 小さな成功体験を積み重ねている

特に個別指導の環境では、「できた!」という小さな成功体験の積み重ねが子どもの自己効力感を高め、「もっと頑張ろう!」というモチベーションにつながります。

 

チェックリスト:あなたのお子さんは大丈夫?

チェック項目

内容

机に向かっている時間が長いだけではないか?

→ 実際の理解度をチェック!

苦手単元を避けていないか?

→ 記述問題や応用問題に注目

テスト前だけ追い込んでいないか?

→ ワークの取り組み時期を見てみよう

成果を短期間で求めすぎていないか?

→ 継続的な目標設定をしてみよう

振り返りの時間があるか?

→ 1週間ごとに学習内容を確認しよう

 

個別指導(1対1)で成績が上がる理由とは?

ひとりひとりの「つまずき」を見つける

個別指導(1対1)の最大の強みは、一人ひとりの学習状況にあわせた柔軟な対応です。
集団授業では気づかれない「小さなミス」や「理解不足」を、マンツーマンだからこそ見つけることができます。

習慣を作る「継続サポート」

  • 苦手の洗い出しとピンポイント指導
  • 授業後の即復習の仕組み化
  • 学習記録を残して定点観測
  • 成功体験の積み上げによる自己肯定感UP

これらの指導法により、子どもは「できるようになった実感」を持ち、学習に前向きになります。

 

まとめ:努力の方向を変えれば、必ず成績は伸びる!

「頑張っているのに成績が上がらない」
それは、あなたのお子さんが悪いわけでも、努力が足りないわけでもありません。
正しいやり方を知らないだけです。

ぜひ、以下の3つを意識してみてください。

明確な目標設定をする

「今週はこの単元を完璧にする!」という具体的なゴールを設けましょう。

親子で振り返りの時間を作る

1週間に1回、学習内容を一緒に見直す習慣を取り入れましょう。

継続と改善のサイクルをつくる

結果が出るまでに時間がかかることを理解し、焦らず継続できる環境をつくりましょう。

 

最後に

個別指導は、ただ「教える」だけではありません。
子ども自身が「なぜできないのか」「どうすればできるようになるのか」を一緒に考え、導くサポートです。

「頑張っているのに伸びない」と感じているなら、一度学習の“やり方”を見直してみましょう。
そして、もしサポートが必要であれば、集団や少人数制の塾ではなく1対1の個別の指導を考えてみて下さい。

 

家庭教師のガンバ 今村 剛