こんにちは、家庭教師のガンバ、代表の今村です。

タブレット教材は保護者の世代ではほとんど利用されていなかったものなので、どういったものなのか不安に思うこともたくさんあると思います。

今回は、タブレット教材のメリット・デメリットについて解説します。

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タブレット教材のメリット

タブレット教材のメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

具体的に見ていきましょう。

  • 自分に合わせた個別の学習サポート

タブレット教材は、学習状況を記録し、進捗具合や問題演習の結果から弱点を解析することが可能です。

複雑なプロセスをダブレットが行ってくれ、子どもに合わせた学習計画を日々提示してくれます。

保護者のスマホにデータを送信することもできるので、保護者がチェックしながら学習計画を立てることも可能です。

  • 映像・音声などを活用したシステム

タブレット学習では、文字や写真、イラストだけでなく、映像や音声を用いて多角的でわかりやすい学習アプローチができます。

英語などの外国語の学習で必要となるネイティブの音声でのリスニングなど、音による学習もしやすくなっています。

またゲームのようなつくりで、楽しみながら学習できるものもあります。

紙の教材だけでは理解が難しい内容も、視覚・聴覚を使って理解できるので、覚えやすくなります。

  • 学習の効率化

タブレット学習は、タブレットさえあれば場所や時間を問わずに勉強できます。

それまでの学習のデータがタブレットに記録されているため、理解度・進捗などに応じてこれから学習すべき内容を提示してくれます。

自動採点機能があるので、答え合わせの手間が省けるのもメリットですね。

辞書機能も搭載されている場合、調べ学習にも活用でき、効率的な学習を行うことができます。

  • 学習の習慣作り

学習計画や学習管理にも役立つので、学習習慣を定着させるのにも役立ちます。

  • 復習(弱点対策や反復学習)

タブレットに記録されたそれまでの学習データを元に、復習をすることも可能です。

進捗状況や理解度に応じて復習箇所を提示する、苦手なことを問題の選択肢や数値を変えながら繰り返し出題するなどして、弱点対策にも貢献してくれます。

自分の弱点や暗記事項、重要事項などを整理しやすくなっているので、復習がしやすく、弱点対策にも活用できます。

  • 学習意欲の向上

タブレットならではの機能やシステムを活用して、学習に対する意欲やモチベーションを引き出す工夫がされており、継続しやすくなっています。

目標を細かく分け、簡単な内容から一つ一つ達成していくスモールステップや、ゲーム的な要素を取り入れることで、楽しみながら効率良く飽きずに学習ができるようになっています。

  • クラウドにデータを保存できる

タブレット教材には故障のリスクがありますが、どのタブレット教材も学習データはクラウドに保存されています。

そのため、アカウントとパスワードを認証すればデータを復旧でき、データが消失する心配はありません。

紙教材だと濡らしたり汚したりして見えにくくなってしまうこともありますが、タブレット教材ならこのような心配もないのです。

タブレット教材のデメリット

タブレット教材のデメリットや不安視される事柄には、以下のようなものがあります。

  • 記述学習が不足がちになる

紙教材の学びと比べると書く機会が減ることを危惧する声があります。

しかし、タブレットの画面上に直接書き込むタイプの教材や、テキスト教材も併用しながら学習する教材もあるなど、自然と書く学習も取り入れながら学習できるように工夫されています。

  • 視力低下など健康上の不安

「タブレットで長時間勉強をすることで視力が低下するのではないか」という不安もあるでしょう。

寝転がって利用することもできてしまうため、姿勢が悪くなったり視力が低下がしたりする不安も少なくありません。

対策として「正しい姿勢で勉強する癖をつける」「学習環境を整える」「休憩をとる」「時間を決めて長時間ダラダラと利用しないようにする」などをしましょう。

寝る前のタブレットの使用は、ブルーライトなどの影響で深い睡眠の妨げになるともいわれています。

夜遅くのタブレット学習は控えるなども注意したほうが良いでしょう。

  • ながら学習になりがち

タブレットさえあればどこでも気軽に勉強できるのはメリットですが、お菓子を食べながらやテレビを観ながらなどの「ながら学習」になりがちでもあります。

集中せずにダラダラと学習しては効率が良くありません。

学習の環境を整え、集中して学習する癖をつけるようにしましょう。

  • 故障のリスクとコスト

タブレットは故障することがあります。

市販タブレットを利用する場合も、専用のタブレットで学習をするタイプでも、故障によってコストがかさむことがあるので注意が必要です。

子どもが扱うものですが「使用時以外は電源を落とす」「不要な使用を控える」「大切に扱う」など、利用や保管の際の心がけで故障のリスクを減らしましょう。

また専用のタブレットを使用する通信教育の中には、早期退会でコストがかかるものがあるので、利用の際は注意しましょう。

  • ゲームコンテンツばかりしてしまう

「子どもがゲームコンテンツばかりしてしまい、学習内容が偏ってしまうのではないか」という不安を抱かれるかもしれません。

しかし多くの教材がゲーム要素を取り入れており、その上で内容の偏りが生じないように計算して作られているので、この点はあまり気にする必要はないでしょう。

教材ごとに特色もあるので、利用前に確認しておきましょう。

まとめ

昨今、増えているタブレット教材。

その反面、現場ではタブレット教材のメリットを活かせず、効率を落としている生徒が多いという現実もあります。

勉強の効率化の面で注目が高まっているものの、タブレット教材で安心してしまうのは逆効果になってしまうこともあります。

メリット・デメリットを踏まえつつ、子どもとの相性も考えて利用を検討されてはいかがでしょうか。

家庭教師のガンバ  今村 剛