英語の成績がなかなか上がらず困っている生徒さんがいたら、ぜひ試してもらいたい方法があります!
それは、英語の教科書の『音読』です。
英語学習において、『音読』が大切ということは聞いたことがあるかもしれません。有名な話ですが、ドイツのシュリーマンという考古学者は、とにかく音読を中心にした学習で、計18ヶ国語の外国語をマスターしたそうです。
すごいですね・・/
シュリーマンは偉大な先人すぎてピンとこないかもしれませんが、
僕自身の経験からも、この『音読』は英語のテストの点数を上げる上でも、かなり強力な方法だと断言できます!
音読の方法
では、具体的に中学生の音読方法をお伝えしていきます。
まず、1つのLESSONにつき、教科書を最低30回音読しましょう!!
30回も!?とビックリしたかもしれませんが、それ位はやりたいですね。30回ほどやれば、本文を覚える位までいくと思うので、そこまでいくのが目的です。
1日で30回音読するわけではなく、テスト前に何日かに分けて行っていきましょう。テスト範囲は長くても3つのLESSONくらいだと思います。
そうすると1つのLESSONごとに30回なので、3つのLESSONだと、30回×3で合計90回ということになります。
なので、例えば10日前からテスト勉強を始めたとして、
1日目・・・LESSON①を10回音読
2日目・・・LESSON①を10回音読
3日目・・・LESSON①を10回音読
4日目・・・LESSON②を10回音読
5日目・・・LESSON②を10回音読
6日目・・・LESSON②を10回音読
7日目・・・LESSON③を10回音読
8日目・・・LESSON③を10回音読
9日目・・・LESSON③を10回音読
10日目・・・予備日
こんな感じですかね。テストが中間と期末に分かれていれば、3つもLESSONがないケースが多いと思うので、そうしたら、もっとスケジュールは楽になると思います。
そして、出来ればただ音読をするだけではなく、付け加えて頂きたいことがあります。
それは、本文の書き写しです!
音読だけだと、スペルをしっかり覚えられないというデメリットも存在します。
なので、音読だけよりも、テスト対策として1歩進んだ方法は、音読に本文の書き写しをプラスします!
『3回音読したら、1回本文を書き写す』
なので、30回音読するとしたら、3回音読+1回書き写し×10セットという感じですね。
1日に10回音読をするスケジュールを組むと割り切れないので、
【3回音読+1回書き写し】→【3回音読+1回書き写し】→【4回音読+1回書き写し】
という感じでいいと思います。
大変だとは思いますが、1日分は1時間あれば終わると思いますし、慣れてくれば、かかる時間はもっと減ってきます。
なので、今まで、英語のテストで思うように点数が取れなかったのであれば、1度だまされたと思って取り組んでみて下さい。
ここまでの内容が終われば、やる前と比べて必ず変化が起こっているはずです!
定期テストでは、教科書本文、もしくはそれに準ずる文章の穴埋め問題や、並べ替え問題なども出ますが、教科書を覚えていれば、そのような問題は難なく解答出来ると思います。
その上で学校のワークもやっておけば、学校の定期テストではかなり高得点が期待できるはずです。
しかも、この教科書本文を覚えるという課程で、英単語、熟語、文法、構文など、教科書に入っている必要な項目が体に染みつくので、定期テスト対策としてだけではなく、当然、高校受験に向けても英語力が蓄えられます。
受験勉強にも!
今回は、定期テスト対策というお話でしたが、受験勉強においても『音読』は当然、強力な学習方法になります。
受験生は、過去問に取り組むと思いますが、解き終わった英語の文章を30回音読してみて下さい!
過去5年分の過去問をすべて30回音読したら、長文に対する苦手意識はかなり減るはずです。ぜひ、試してみて下さい。
ガンバ 今村 剛