成績アップを目指して、多くのお子さんが塾を利用していると思います。塾に行ってすぐ期待通りの結果を得られるお子さんもいると思いますが、反対に塾で頑張っていても、なかなか成績が伸びない子もいるのが現実です。そして、うまく行ってないと塾にいる周りの子と比べてしまって、焦ってしまうこともあると思うのです。

なぜ、塾で成績が伸びないのか?伸びない子の多くには似通った傾向があります。伸び悩みの原因を考え、解決するための方法を探っていきましょう。

学習塾で成績が上がらない理由は>>

 

塾で成績が伸びるのはどんな子か

塾の指導が成績に反映される子は、すでにある程度理解したうえで授業を受けています。塾を補足的な学習指導として利用できるため、学んだことが強化されやすいのです。

また、塾には多くの生徒が集まっており、学校の環境ととても似ている部分があります。そのため集団での学習が苦にならない子に適した学習環境と言えるのではないでしょうか。

ただ、いずれにしても、塾で成績を伸ばすためにはその場限りの勉強で終わってしまっては達成できません。しっかり自分自身で家庭学習している子が成果を出しているのです。

 

塾で成績が伸びない子の傾向

塾で成績が伸びる子がいる一方、塾に行って成果を感じない子もいます。どこで違いが出てしまうのか?原因と対策を考えてみましょう。

 

予習復習の習慣がない

塾に行っていても行っていなくてもですが、家庭内での自主学習は学力向上に欠かせません。反対に言うと自宅学習をしなければ、毎日塾に行ったとしても実力は上がりにくいです。

よくあるパターンで、塾に行っていることで安心してしまい、自宅ではダラダラしてしまい家庭学習を全くしないという子も多いのではないでしょうか。教えてもらって理解できたつもりになっていても、自分で勉強する時間を取らないと、いくら教えてもらっても身に付きません。

 

理解の定着がおろそかになってい

塾の授業では考え方や解き方などを解説をしてもらうと思います。しかし、それをものにできるかできないかは自分次第です。教えている先生は、本当に生徒が理解しているかどうかは、外から見ただけでは理解度を測れないので、塾でも授業は先に進んでしまいます。結局、学校で起こっていることと同じで、分からないところをそのままにしていると、どんどんついていけなくなるでしょう。

結局、定着させるためには反復が必要になります。しかし、その反復は塾でやってくれるわけではなく、自分自身で家庭学習の中でやるしかないのです。この反復ができなければ、塾に行っても成績は伸び悩むことになります。

塾の効果を感じられない子の多くは、このことが原因になっています。まずは、家庭学習をする習慣を付けることが必要なのです。

 

塾に行く目的意識が欠けている

塾に行く子のほとんどは、成績を伸ばしたい、苦手を克服したいなどの目的を持っているはずですが、自分の意志で目的をもって塾に行くというより、何となく塾に通っている子が多いのではないでしょうか。

友達が通っているから、なんとなく周りに合わせて塾に行っているだけかもしれません。

親に言われたからという理由で、ただ塾の机に向かっている子も中にはいるでしょう。

成績を上げたいという意欲がなければ、勉強を理解できなくても危機感は生まれませんし、結果として分からないところもそのままにしてしまうのです。

どうして塾に行っているのか、まずは目的を確認することからはじめましょう。

 

塾のスタイルが合わないケースもある

本人にやる気はあっても、塾で成績が伸びない子もいます。その場合は、頑張っても成果につながらないと焦りにもつながるため、早めの対処が必要です。

 

授業が難しすぎる、または簡単すぎる

学校の勉強についていけてないのに有名進学塾に通ったり、レベルに適していないような難しすぎる授業を受けても効果は見込めません。四則演算を習いたての子供にいきなり方程式を見せても解けないのと同じで、順を追った理解ができていなければ、いくら問題をやらせても学力は上がりません。自分のレベルに合っていない授業を聞くことは、分からないことを増やすだけです。

成績アップを目指しているからと言って、背伸びしてしまうのは正しくないと思います。

また、難しすぎても逆効果ですが簡単すぎても意味はありません。確かに分かっていることにもう1度挑むのは復習にもなりますが、あまりにも自分のレベルより低ければ、授業はただ退屈なだけです。現状維持は期待できても、レベルアップは望めません。

塾に通うならまず自分の学習状況を的確に把握しましょう。塾によっては体験授業や見学もできるため、事前に確認して下さい。

 

先生が忙しい

集団形式でも個別指導でも、塾にいる先生は人数に限りがあります。中には、1つの授業を終えるとまたすぐに次の教室へと移動する先生もいると思います。忙しそうにしている先生に話しかけるのは簡単ではないので、先生への質問をためらってしまうことも出てきてしまいます。分からないことをそのままにしてしまう原因が、そういうところにある場合もあるでしょう。

塾には様々な指導形式があるので、大人数の授業に戸惑いを感じるのであれば、個別指導を検討してみるのもいいと思います。実際、近年個別指導の塾は増えています。小人数制の方が先生の目も行き届きやすいので、質問もしやすいですし、勉強の悩みの相談もしやすくなるでしょう。

 

家庭学習をすることが一番大事

あたりまえかもしれませんが、最終的に成績の良し悪しを決定づけるのはやはり本人の努力次第です。塾に行って成績アップを目指すのも大切ですが、同じくらい家庭学習も重要になります。出来れば、塾で勉強してきた内容の復習と、翌日の学校の授業のための予習習慣を作りましょう。

また、家庭学習を習慣付けるためには、環境も整えることも意識した方がいいと思います。

室内を片付け、漫画やゲームなど余計な物が目に入らないようにしておくべきです。スマホは通知音が鳴るだけでも集中力を妨げると言われています。そのためスマホは電源を切るかサイレントにして、机の中にしまっておきましょう。

環境を整えて学習習慣を身につけると、勉強そのものへの意欲も高まるはずです。

 

家庭教師のメリット

家庭教師は塾とは異なり、完全な1対1の指導なので勉強に集中できます。慣れている自宅で勉強できるため、ほどよくリラックスした状態で出来るはずですし、周囲の目を気にせず自由な勉強ができ、分からないところを聞きやすくなると思います。また、その生徒に合ったレベルやペースでサポートが可能なので、効率はいいと思います。その他には、成績や勉強の悩みを細かく相談でき、学習の問題の根本的な解決策を一緒に考えられるのでメリットは大きいと思います。

 

まとめ

塾の学習スタイルや家庭での学習環境など、伸び悩む原因はいくつか考えられます。

ですから、まずは今やっている塾が本人の目的やレベルに合っているのか、家庭学習ができているのか、の両面から確認してみて下さい。

集団塾や個別指導、家庭教師も含めて特徴やメリットはそれぞれあると思いますので、お子さんに合った勉強法を選んであげて下さい。

 

家庭教師のガンバ  今村 剛

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