こんにちは家庭教師のガンバのTです。
私は医学部に通う現役大学生で、大学1年生のときからガンバで家庭教師をやっています。現在は体験のスタッフという仕事で、これから家庭教師を始めたいと思っているご家庭を訪問し、体験授業を行っています。
体験授業を通じてさまざまな生徒とお話をしてきた経験や僕自身の中学受験の経験に基づいて記事を書いていきます。
このブログでは、30年以上【勉強が苦手な子】に向けて家庭教師を紹介している「家庭教師のガンバ」が、その経験を基に情報を発信しています。ご興味のある方は公式サイトをご覧下さい。
いよいよ中学受験本番まであとわずか。この時期は、焦りや不安を感じる一方で、最後の追い込みが合否を大きく左右します。直前期にやるべき勉強を正しく理解し、効率よく進めることで、試験当日に自信を持って臨むことができると思います。
この記事では、受験直前の勉強法、過去問の使い方、そして親ができるサポートについて詳しく解説します。
1. 直前期にやるべき勉強とは?
受験直前の勉強は、これまでの努力を無駄にしないための「仕上げ」の期間です。この時期に焦って新しい問題集に手を出したり、難問ばかり解いたりするのは逆効果。重要なのは、「解ける問題を確実に正解できるようにすること」と「基本を徹底的に固めること」です。
① 間違えた問題を重点的に復習する
この時期に最も効率的な勉強法は、「過去に間違えた問題をもう一度解く」ことです。
✔ チェックポイント
• これまでの模試や過去問の中で、間違えた問題をノートにまとめる
• 同じ種類の問題を解き直し、理解が定着しているか確認する
• 「なぜ間違えたのか?」 を明確にし、同じミスを繰り返さない工夫をする
具体的な取り組み方
私は直前期に「ミスノート」を作り、そこに模試や過去問で間違えた問題をまとめました。解き直すだけでなく、「計算ミス?知識不足?問題文の読み違い?」とミスの原因を書き出すことで、「次に同じミスをしないための意識」が高まりました。
また、間違えた問題は日を空けて再チャレンジすると、理解が定着しているかを確認しやすいです。特に算数のミスは、単なる計算ミスなのか、考え方が間違っているのかを見極めることが大切です。
② 基礎知識の最終確認
受験直前は、新しい問題を解くよりも、「確実に得点できる分野を増やす」ことを意識しましょう。特に、暗記が得点に直結する科目は、短期間で成果が出やすいです。
✔ おすすめの勉強法
• 社会・理科の暗記 → 一問一答形式で短時間で復習(10分×3セットなど)
• 算数の基本計算 → 毎日10〜15分で計算力を維持
• 国語の語彙力強化 → 過去問で出た漢字や語句の意味を確認
私は、暗記科目の復習に「すきま時間」を活用しました。例えば、朝起きてすぐに社会の重要語句を確認したり、お風呂に入る前に理科の知識を見直したりしました。これにより、長時間の勉強をしなくても、知識を効率的に定着させることができました。
③ 確実に点が取れる問題を優先する
受験では、「いかに難問を解くか」よりも「確実に取れる問題を落とさないか」が大切です。
✔ 具体的な勉強の優先順位
1. 「基礎問題」(計算、漢字、基本語句、頻出知識)
2. 「応用問題」(過去に解いたことがある問題、解けるようになった問題)
3. 「難問」(どうしても解けなかった問題、理解が曖昧な問題)
私は直前期に、塾の先生から「難問を捨てる勇気を持つことが大事」とアドバイスされました。受験本番では、解ける問題を確実に得点することが合格のカギ。解けなかった難問に時間をかけすぎるのではなく、基本問題を100%正解できる状態を作ることが大切です。
2. 過去問の使い方:試験本番を想定した練習を!
受験直前の過去問演習は、単に問題を解くだけでなく、本番を想定した環境で解くこと、振り返りを徹底することが重要です。ここでは、過去問を最大限に活用する方法を紹介します。
① 本番と同じ条件で解く
過去問を解くときは、試験本番を意識して取り組むことで、時間配分や試験の雰囲気に慣れることができます。
✔ 本番に近い状態で解くためのルール
• 時間を計る → 実際の試験時間と同じ時間設定で解く
• 科目の順番を守る → 本番と同じ順番で解くことで、集中力の配分を確認
• 静かな環境を作る → 余計な雑音をなくし、本番と同じ緊張感を持つ
• 途中で答えを見ない → 実際の試験では解答を見ながら解くことはできない
私自身、塾の先生から「過去問を解くときは試験本番と同じ気持ちでやる」と言われ、必ずタイマーをセットして時間を厳守していました。すると、試験本番でも焦らずに時間配分ができるようになり、最後の問題まで解き切る力がつきました。
また、朝の試験に慣れるために、実際の試験と同じ時間帯に過去問を解くのもおすすめです。朝は脳が十分に働いていないこともあるので、試験開始時刻に合わせた生活リズムを作ることが大切です。
② 解き終わった後の振り返りを徹底する
過去問は「解いて終わり」ではなく、「振り返りをすること」が最も重要です。
✔ 振り返りの流れ
1. 答え合わせをする → 正解・不正解を確認
2. 間違えた問題をノートにまとめる → なぜ間違えたのかを分析
3. 解き直しをする → もう一度自力で解いてみる
4. 類似問題を解く → 同じパターンの問題を練習して定着させる
振り返りのポイント
• 計算ミスなのか、考え方のミスなのかを明確にする
• 「時間が足りなかった」「問題文の読み間違い」など、ミスの原因を整理する
• 解き方を理解したら、翌日または数日後に再チャレンジする
私はこの方法で「1回間違えた問題は、必ず自力で解けるようにする」ことを意識しました。同じミスを繰り返さないようにすることで、実際の試験でも正答率が上がりました。
③ 弱点を見つけ、補強する
過去問を解くことで、「自分の弱点」が見えてきます。例えば、算数の図形問題が苦手なら、その分野の基本問題を復習する、国語の記述問題が苦手なら、解答のパターンを覚えるなど、直前期の勉強に活かしましょう。
✔ 弱点補強のステップ
1. 過去問の点数を分析する
→ どの科目・単元で点数が取れていないかを確認
2. 苦手な単元を重点的に復習する
→ 教科書や塾のテキストを見直し、基礎を固める
3. 類似問題を解く
→ 同じタイプの問題を繰り返し解き、自信をつける
私は直前期に「算数の速さの問題」が苦手だと気づき、基本公式を何度も復習し、過去問で出た類題を解き直しました。その結果、本番で類似問題が出たときにスムーズに解けるようになりました。
④ 過去問の点数に一喜一憂しない
受験直前期に過去問を解いていると、「思ったより点数が低かった…」と不安になることがあります。しかし、過去問の点数はあくまで「その時点での実力を測るもの」であり、本番の結果とは直結しません。
✔ 気持ちの切り替え方
• 点数が悪くても、「どこが苦手なのかを知るため」と考える
• 逆に、点数が良くても油断せず、間違えた問題を見直す
• 本番に向けて「できることを増やす」意識を持つ
私は直前期にある学校の過去問で思うように点数が取れず、落ち込んだことがありました。しかし、塾の先生から「大事なのは本番でどう戦うか。今は改善するための時間だ」と言われ、苦手分野を補強することに集中しました。その結果、本番では落ち着いて問題を解くことができました。
3. 受験直前のメンタル管理と親のサポート
受験直前期は、学力の最終調整だけでなく、メンタル面の管理も非常に重要です。どれだけ勉強をしても、試験当日に緊張しすぎて実力を発揮できなければ意味がありません。ここでは、子どもの精神的な安定を保つための方法と、親ができるサポートを紹介します。
① 生活リズムを整え、体調管理を徹底する
試験本番で最高のパフォーマンスを発揮するためには、健康管理が最優先です。特に、生活リズムを崩さないことが大切です。
✔ 受験直前期の生活習慣のポイント
• 夜更かしを避け、規則正しい睡眠時間を確保する(7時間以上が理想)
• 朝型の生活にシフトし、試験の開始時間に頭が働くようにする
• 食事は栄養バランスを意識し、消化の良いものを取る(試験当日の朝食のリハーサルも!)
• 軽い運動やストレッチを取り入れ、長時間の勉強による体の疲れをリフレッシュする
私は受験前、緊張で眠れないことがありましたが、寝る前に**「翌日の勉強計画をノートに書く」**ことで安心し、ぐっすり眠れるようになりました。脳を休めることも大事なので、寝る1時間前はスマホやタブレットの使用を控えるのもおすすめです。
② 子どもを必要以上に追い込まない
受験直前は「もっと勉強しなきゃ!」と焦る時期ですが、精神的に追い込まれすぎると逆効果です。特に親が過度にプレッシャーをかけると、子どもは委縮してしまい、本来の力を発揮できなくなります。
✔ 親ができるサポートのポイント
• 「あなたならできる!」とポジティブな言葉をかける
• 「あと〇日しかない」ではなく、「あと〇日でしっかり仕上げられる」と前向きに伝える
• 過去に成功した経験を思い出させ、自信をつけさせる(「模試で〇点取れたね」「苦手だった計算問題、最近は正解できるようになったね」など)
• 勉強の進捗を細かく指摘するよりも、「よく頑張ってるね」と努力そのものを認める
私自身、受験直前に親から「最近頑張ってるね」と声をかけられたことで、不安が和らぎ、気持ちが前向きになりました。逆に、「もっと頑張らなきゃダメ」と言われるとプレッシャーを感じてしまいます。直前期は「子どもの気持ちを落ち着かせることが第一」と考え、できるだけ肯定的な声かけを心がけましょう。
③ 緊張をほぐし、本番で実力を発揮する工夫
受験本番は誰でも緊張しますが、緊張を適度にコントロールすることで、実力を発揮しやすくなります。
✔ 緊張を和らげるための方法
• 深呼吸をする(試験直前に3秒吸って6秒吐く呼吸法をすると落ち着く)
• 試験会場を事前に確認し、当日の流れをイメージする(慣れている場所だと思うだけで安心感が増す)
• 試験前日はリラックスする時間を作る(好きな音楽を聴く、お風呂にゆっくり入る、軽いストレッチをするなど)
• 「大丈夫、今までやってきたことを出せばいい」と自分に言い聞かせる
私も本番の緊張で頭が真っ白になりかけたことがありましたが、試験前にゆっくり深呼吸をし、「ここまで頑張ってきたんだから大丈夫」と自分に言い聞かせたことで、落ち着いて問題に向かうことができました。
まとめ:受験直前は「焦らず、確実に」
中学受験の直前期は、焦る気持ちを抑え、やるべきことを冷静に進めることが合格への鍵です。
✅ 「間違えた問題」を中心に復習し、確実に得点できる力をつける
✅ 過去問は本番と同じ環境で解き、時間配分に慣れる
✅ 解いた後の振り返りを徹底し、苦手を克服する
✅ 生活リズムを整え、体調を万全にする
✅ 親は子どもを追い込まず、安心感を与える声かけを心がける
受験本番は、今までの努力を最大限に発揮する場です。直前期に「やるべきこと」と「やらなくてもいいこと」を見極め、合格に向けたラストスパートをかけましょう!
最後まで諦めず、自分を信じて頑張ってください!
家庭教師のガンバ T