1. はじめに
こんにちは家庭教師のガンバのTです。僕は医学部に通う現役大学生で、大学1年生のときからガンバで家庭教師をやっています。現在は体験のスタッフをやっていて、これから家庭教師を始めたいと思っているご家庭を訪問し、体験授業をしています。体験授業を通じてさまざまな生徒とお話をしてきた経験や僕自身の中学受験の経験に基づいて記事を書いていきます。
このブログでは、30年以上【勉強が苦手な子】に向けて家庭教師を紹介している「家庭教師のガンバ」が、その経験を基に情報を発信しています。ご興味のある方は公式サイトをご覧下さい。
合格へのラストスパート!中学受験直前の効果的な勉強法と過去問の使い方>>
中学受験が目前に迫る年末年始は、学力を伸ばすラストチャンスです。この限られた期間を効果的に使うことで、志望校合格への道が一気に開けます。しかし、冬休みは家族行事や正月ムードで生活リズムが乱れやすく、勉強への集中力が低下することも・・・
この記事では、年末年始を効率的に活用するセルフマネジメントの方法をご紹介します。受験生自身が主体的に行動し、成功に向けて着実にステップを進めましょう!
2. 年末の「振り返り」と「弱点克服」が合否を分ける
• 年末は自分を見つめ直すチャンス:
年末は、これまでの学習の振り返りと、未消化部分の確認に最適な時期です。「どの科目に自信があるか?」「どの分野が苦手か?」をリストアップし、明確に整理しましょう。このプロセスにより、効率的な学習計画を立てやすくなります。
• 苦手分野を克服するメリット:
弱点を放置すると、本番で予期せぬ失点につながります。逆に、苦手分野を重点的に取り組むことで、短期間で大きな成果を上げることが可能です。特に、「計算力が不足している」「歴史の流れがあやふや」など具体的な課題を1つずつクリアしていきましょう。
• 振り返りのポイント:
• 模試の成績表をじっくり分析。正答率の低い問題をチェック。
• 間違えた問題の原因を特定し、「なぜ間違えたか」をノートに記録する。
• 「成功体験」を振り返り、自信を高める。たとえば、「この問題集を完全制覇した」など達成感のあるエピソードを思い出すことで、前向きな気持ちを維持できます。
3. 年末年始のスケジュール作成法
• スケジュールを可視化する:
年末年始のスケジュールは、手書きのカレンダーやスマホのアプリを使って見える形にしましょう。1日ごとに「何をするのか」「どの時間に勉強するのか」を具体的に書き込み、無理のない計画を立てます。
• メリハリのあるスケジュール例:
午前中: 集中力が高い時間帯に、算数や理科などの思考系科目を解く。
午後: 一度内容を消化し、復習に時間を割く。記憶系科目(社会や理科の暗記)もこの時間に。
夜: 過去問や模試の解き直しに取り組む。疲れすぎない範囲で短時間の学習を心がける。
• 予備時間を確保する:
計画には「緊急対応の時間」を設定しておくと安心です。想定外のトラブルがあっても対応しやすくなり、計画が崩れるストレスを回避できます。
4. 年末の「弱点克服」に集中する方法
• 苦手分野を分解して具体的に把握:
まずは苦手分野を細かく分類し、「どの部分が原因でつまずいているのか」を明確にします。たとえば、算数の図形問題が苦手なら、さらに「面積計算」「角度の求め方」「補助線の引き方」と細分化し、取り組むべき課題を特定します。
• 例: 社会の歴史が苦手なら「時代順に並べる練習」や「因果関係の把握」などに分解して対策。
• ステップ: 分解 → 優先順位をつける → 重点的に練習。
• 学習スケジュールに組み込む:
弱点克服に専念する時間をスケジュールの中にしっかりと組み込みます。ただし、1日に複数の弱点に手を広げすぎないように注意。1つの分野に絞り、短期集中で取り組むことがポイントです。
例: 「午前中は算数の文章題の解き直し」「午後は理科の暗記」など、明確な時間配分を心がける。
• 「ミスノート」の活用:
過去に間違えた問題を一元化した「ミスノート」を作成し、そこに誤答原因や解き方を記録しておきます。定期的に見返すことで、ミスの傾向を分析し、同じ間違いを防ぐことができます。
• 具体例: 「計算ミスが多い」「単語の意味を勘違いした」などを書き込み、次回の勉強のヒントにする。
• 解けた喜びを積み重ねる:
苦手な問題が解けるようになったときの達成感を大切にし、小さな成功体験を増やしていくことがモチベーションの維持につながります。解けた問題に印をつけたり、親や先生に報告することで、さらに自信を深めましょう。
5. 「過去問活用法」で効率よく点数アップ
• 過去問を「分析ツール」として活用:
過去問は単なる演習問題ではなく、志望校の出題傾向を知るための貴重なデータです。解く前に、以下の点を確認しましょう。
1. 問題形式: 記述型か選択肢型か。
2. 頻出分野: どの分野から毎年出題されているか。
3. 時間配分: 本番で時間が足りなくなる可能性を把握。
• 得点力を伸ばす復習法:
過去問演習後は、間違えた問題を中心に復習します。解き直しをするときは、なぜ間違えたのかを徹底的に分析し、ノートに記録します。特に以下を意識することで、学びを深められます。
• 解答プロセス: 答えにたどり着くまでの考え方を振り返る。
• ケアレスミス防止: 時間配分の見直しや注意力を高める練習をする。
• 本番さながらの環境を作る:
過去問を解く際には、本番と同じ条件で取り組みます。静かな環境で、時間を計りながら進めることで、試験当日の緊張感をシミュレーションできます。これにより、時間配分やプレッシャーへの耐性を養うことができます。
• 「合格ライン」を意識:
志望校の合格最低点を把握し、それを超えるためにどの科目で何点を取るべきか逆算して取り組むことが効果的です。全体の目標点数を設定することで、優先すべき問題が明確になります。
6. 年末年始に実践したい「モチベーション維持法」
• 具体的な目標と報酬を設定する:
年末年始の勉強では、短期的な目標を立て、それを達成した際の「報酬」を自分に用意するのが効果的です。例えば、「過去問3年分を終えたら好きな映画を見る」や「暗記カードを完成させたらスイーツを楽しむ」というのはいかがでしょうか。小さなご褒美を取り入れましょう。
• やる気を高める視覚的な工夫:
壁に「志望校合格!」と書いたポスターや、憧れの学校のパンフレットを貼ることで、モチベーションを視覚的に刺激します。また、進捗状況を可視化する「チェックリスト」や「達成カレンダー」を活用すると、努力の結果が一目でわかり、達成感を得やすくなります。
• ポジティブなセルフトーク:
自分を鼓舞する言葉を口に出してみましょう。「今はつらいけど、これを乗り越えたら合格が見えてくる!」といった前向きな言葉を日々繰り返すことで、気持ちを奮い立たせる効果があります。
• ライバルの存在を活用する:
受験は個人戦ですが、ライバルの頑張りを知ることで刺激を受けることができます。特に同じ志望校を目指す友人がいる場合、勉強の進捗状況を共有することで、お互いに切磋琢磨できます。ただし、プレッシャーにならない程度に調整が必要です。
• マインドフルネスでリフレッシュ:
勉強に疲れたときは、5分間の瞑想や深呼吸を行いましょう。心をリセットすることで、次の勉強に集中しやすくなります。特に年末の忙しい時期には、短い時間でもリラックスを取り入れることが重要です。

まとめ
年末年始は、中学受験生にとってライバルとの差をつける絶好のチャンスです。この期間を有効活用するためには、計画的な学習スケジュールの作成、過去問の効果的な活用、そしてモチベーションを維持する工夫が重要です。
特に、自分の弱点を克服することや、得意分野をさらに伸ばすことで、合格への道を確実なものにすることができます。また、年末年始の独特な環境に流されることなく、自分のペースを守ることが、成功のカギとなります。
このブログで紹介した「セルフマネジメント術」を取り入れることで、受験直前の不安を自信に変えることが可能です。さらに、親御さんや周囲のサポートを上手に活用しつつ、必要であれば家庭教師や個別指導の併用を検討するのも一つの方法です。プロの力を借りることで、自分では気づけなかった課題が見つかり、効率的に学力を伸ばせる可能性があります。
年が明けると、いよいよ試験本番が目前に迫ります。この年末年始を充実したものにすることで、心身ともに整った状態で本番を迎えることができるでしょう。最後まであきらめず、自分の可能性を信じて頑張ってください。合格への道は、あなた自身の手の中にあります!!
家庭教師のガンバ T