「学校の教科書を勉強する」という場合、どうしても興味が持てなかったり、「やらされている感」が強くなって何となく抵抗感を抱いてしまうお子さんも多いのではないでしょうか。でも、自分が好きな分野の読書なら別です。自分が興味や関心のある本なら、教科書よりずっと抵抗なく読めると思います。
今回は、読書がもたらす勉強への「良い影響」について触れてみたいと思います。私たちの経験、ご家庭の方からのお話などを参考に以下にまとめてみました。
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▰成績UPはやり方を知ることから▰
1.勉強の土台「読解力」が自然に身につく
読書を通して身につく力として「読解力」があります。文字で書かれた内容を正確に理解し、その意味をちゃんと把握する力は、国語だけでなく、他の科目にも要求される力で、勉強の土台と言っても良いかも知れません。ただ、読解力を身につけるのは簡単ではありません。
そこで、お子さんが楽しみながら本を読む習慣がつけば、様々な文の構造や言葉の使い方を無意識のうちに学び、読解力を自然と向上させることができます。
文章を通じて情報を得ることが多いので、読解力が高いと勉強がずっとスムーズに進みます。テストでも問題文を正確に理解する力は、成果UPにつながる大切なポイントです。そのため、読書の習慣は勉強に直結すると言ってもいいと思います。
2.勉強を好きになるキッカケがある
読書を通して、新しい言葉や表現に触れることができ、語彙力が自然に増えます。また、物語に没頭することは登場人物が置かれた状況や心情を想像することにもなり、このことは読書を楽しむことだけでなく、実生活での創造的な問題解決にも役立つと思います。
読書は勉強にもつながります。例えば、歴史的な小説を読めば、その時代の出来事や文化などを楽しみながら理解することもできます。科学的な内容が含まれた本なら自然に科学への興味がわきやすくなります。また、読書を通して新しい発見や学びを楽しむことは、未知の世界や異文化などに触れることができ、お子さんの知的好奇心を刺激し、学ぶことの「楽しさ」の実感にもなるのではないでしょうか。
ただ、難しい本を読むことを強制されると、読書が苦痛なものになってしまいます。ですので、お子さんが楽しめる本、興味を持っているテーマの本、例えばファンタジーや冒険物語などから始めると、読書はもっと楽しくなります。
3.世界観を広げ「もっと知りたい」を刺激する
読書はお子さんの世界観を広げるという効果もあります。読書を通して普段の学校の授業では触れることのない新しい世界に触れることもできます。遠い国の文化や歴史、未来の科学技術やファンタジーの世界など、本の中では様々な世界やアイデアに気づくキッカケがあります。これは、お子さんの「もっと知りたい」という気持ちを引き出してくれます。
また、読書はお子さんに新しいことへの興味や関心を広げるキッカケにもなり、それが自己成長につながることもあります。例えば、星座に関心を持ち、星に関する本を読むことから宇宙に興味を持ち、物理が好きになるという場合もあります。
このように読書はお子さんが自分自身で世界観を広げ、学びを深め、成長する力を育むための大切な方法の一つではないでしょうか。そのためにも、お子さんが自然と引き込まれるような、好奇心を刺激する内容のものを選ぶことも大切だと思います。
4.読書から始まる勉強の習慣
勉強の習慣をつけることは成績UPには大切な要素です。ただ、わかっていても、なかなか難しいこと…。そこで、おススメなのが読書です。「教科書を勉強する」ことはハードルが高かったとしても、お子さんが好きな本なら、比較的スムーズに読書をする習慣が身につきます。
定期的に読書の時間をつくることで、自然に「決まった時間に集中して取り組む」という習慣を身につけます。つまり、勉強の習慣を身につける第一歩になります。
ただ、読書が苦手なお子さんにとっては、読書をすること自体が高いハードルになるので、まずは、お子さんが興味のある内容の本、簡単に読める本から始めることが大切だと思います。
5.読書を通して集中力を養う
読書がもたらす効果として「集中力の向上」もあります。お子さんが一冊の本に没頭する時間は、心を落ち着け、一つのことに集中する力を養います。この集中力は、勉強や部活との両立にも役立ちます。
ただ、集中力を高めるためには、お子さんが「読みたい」と思える、興味を引く本を選ぶことが大切です。例えば、お子さんの趣味や興味に合ったジャンルの本を選ぶなど、読書に対するモチベーションが高くなるものがいいと思います。
また、お子さんが自分のペースで本を読むことができる環境を整えることも大切なので、周りの協力も必要だと思います。
さいごに
勉強が苦手なお子さんの場合、まずは読書から始めてみることも効果的だと思います。読書は、勉強への第一歩となり、知的好奇心を刺激し、学ぶ楽しさを知るキッカケになります。
また、読書が苦手なお子さんの場合、読書の楽しさを知ってもらうために、保護者の方が一緒に読書をすることも一つの効果的な方法だと思います。一緒に本屋さんや図書館に行ってみたり、保護者の方が読書を楽しむ姿を見ることで、お子さんも刺激を受け、自分から本を手に取り、読書を楽しむキッカケにもなり得ます。
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