こんにちは家庭教師のガンバのTです。

私は医学部に通う現役大学生で、大学1年生のときからガンバで家庭教師をやっています。現在は体験のスタッフというお仕事で、これから家庭教師を始めたいと思っているご家庭を訪問し、体験授業をしています。体験授業を通じてさまざまな生徒とお話をしてきた経験や僕自身の中学受験の経験に基づいて記事を書いていきます。

 

このブログでは、30年以上【勉強が苦手な子】に向けて家庭教師を紹介している「家庭教師のガンバ」が、その経験を基に情報を発信しています。ご興味のある方は公式サイトをご覧下さい。

「年末年始でライバルに差をつける!中学受験生のためのセルフマネジメント術」>>

 

1月は中学受験生にとって勝負の月です。年末年始の休暇で生活リズムが乱れたり、気持ちが緩みがちな時期ですが、このタイミングをしっかり活用することで、大きな飛躍が可能です。

私も中学受験時代、この時期の勉強が大きく合否に影響したと感じています。今回の記事では、新年にやるべき具体的な勉強法や、モチベーションを保つ方法を、私自身の経験も交えてお伝えします。ぜひ親子でご参考にしていただければ幸いです。

 

1. 新年の気持ちの切り替え方

1-1. 年末年始のリズムを整える

年末年始はつい夜更かしをしてしまったり、朝起きる時間が不規則になったりすることがあります。この状態をそのまま放置してしまうと、1月の学習スタートが遅れてしまう可能性があります。

早寝早起きを心がける

お正月休みが明けたら、塾が始まる時間に合わせて生活リズムを整えましょう。最初は少しずつ寝る時間を早めるだけでも効果的です。冬期講習や直前講習を活用して生活リズムを守るのが良いと思います。

家族と目標を共有する

「今年の目標」を家族と一緒に話し合い、志望校合格に向けた決意を新たにしましょう。

1-2. 簡単にできる「朝のルーティン」

朝の時間を有効に使うための簡単な習慣を取り入れると、一日の集中力が大きく変わります。

目標を声に出して読む

例えば「〇〇中学校に合格する!」と具体的な目標を声に出して言うことで、自己暗示がかかり、やる気が引き出されます。

5分間のストレッチ

身体をほぐすことで血流が良くなり、頭がスッキリとします。

その日のタスクをリストアップ

前日の夜に決めた学習計画を見直し、優先順位を意識して取り組む準備を整えます。

 

2. 1月にやるべき具体的な勉強法

新年の1月は「過去問演習の仕上げ」と「苦手分野の克服」に集中すべき重要な時期です。この段階で、効率的かつ実践的な学習を行うことで、志望校の合格に一歩近づきます。以下、具体的な取り組み方を詳しく解説します。

2-1. 過去問演習を徹底的に活用

過去問演習は、志望校の出題傾向を把握し、点数を上げるための最重要ステップです。

① 毎日のスケジュールに過去問を組み込む

1日1教科を集中して取り組む

複数の教科を詰め込むのではなく、1日に1教科を徹底的に演習することで、より深い理解が得られます。たとえば、月曜日は算数、火曜日は国語、といったように曜日ごとにテーマを設定するのも効果的です。ただ、他の科目を全く触れないということではなく、各科目の中で1科目を徹底的に集中して演習することが良いと思います。

時間を計って解く習慣をつける

入試本番を意識し、時間を測りながら問題を解く練習をしましょう。本番同様の緊張感を持って取り組むことで、試験慣れができます。

② 答え合わせ後の「徹底分析」

間違いの原因を探る

ただ答え合わせをするだけではなく、間違えた原因を分析します。「知識不足なのか、計算ミスなのか」を明確にし、それぞれに対応した対策を行いましょう。

復習ノートを作成する

間違えた問題や苦手な分野をノートにまとめ、いつでも見返せるようにすることが重要です。このノートは、試験直前の復習にも役立ちます。

③ 学校ごとの出題傾向を把握

過去5年分の問題を分析する

志望校の過去問を複数年分解き、頻出の単元や問題形式を把握します。たとえば、算数で「図形の問題が頻出」などの傾向が分かれば、その分野を重点的に対策することが可能です。

2-2. 弱点克服のための集中期間

1月は、苦手分野を重点的に克服する最後のチャンスです。この時期に苦手を克服することで、入試本番での得点力を底上げできます。

① 科目ごとの具体的な対策

算数の例:割合や速さ

• 比例や反比例、速さの問題は特に出題頻度が高いため、重点的に練習します。

• 単純な解法の暗記ではなく、問題の背景にある考え方を理解することが重要です。具体例として、「速さ」の問題では、図を描きながら状況を整理する習慣をつけると効果的です。

国語の例:記述問題

• 記述問題は模範解答を参考にしながら、自分の解答との違いを比較し、どのような表現が求められているかを学びます。

• 時間を計って練習し、限られた字数で的確に答える練習を重ねましょう。

理科・社会の例:暗記分野

• 理科の用語や社会の年号など、暗記分野は朝の短時間や寝る前の復習時間に集中的に行います。

• 一問一答形式の問題集やアプリを使い、テンポよく進めるのがおすすめです。

② 勉強のやり方を柔軟に変える

多角的なアプローチ

苦手分野を克服するには、問題集だけでなく、動画解説や塾の特別講座など、多様な学習方法を試すと良いでしょう。

家庭教師や個別指導の活用

短期間で効果を出すには、専門家の指導を受けるのも一つの手です。特に、自分では解けなかった問題を解説してもらうことで、新たな視点を得られる場合があります。

2-3. 短時間で効果を出す「朝学習」の活用

忙しい受験生にとって、朝の時間を有効に使うことはとても重要です。短時間でも集中して学習することで、効率的に力をつけることができます。

① 理科や社会の暗記に特化

• 朝は記憶力が高まる時間帯なので、理科や社会の暗記科目を優先しましょう。

• 「覚えた内容を声に出す」「家族にクイズを出してもらう」など、アウトプットを意識した学習法を取り入れると記憶に定着しやすくなります。

② 単語カードやデジタルツールの活用

• 自作の単語カードや、スマホやタブレットを使った学習アプリを活用し、短い隙間時間でも復習ができる環境を整えましょう。

③ 習慣化のコツ

• 毎朝決まった時間に同じ科目に取り組むことで、勉強の習慣がつきます。習慣化すると、学習効率がさらに高まります。

 

3. 私の実体験から学んだこと

私自身、中学受験の直前期に経験した失敗と成功から、多くのことを学びました。

3-1. 年末年始の失敗と改善

年末年始はリラックスしすぎてしまい、1月の最初の模試で苦い結果を経験しました。その反省から、1月の学習計画を細かく立て、1日1つの小さな目標を達成する習慣を身につけました。

3-2. 成功体験の積み重ね

当時、特に苦手だった算数の「速さ」の単元は、1日2問ずつ練習を重ねた結果、次第に正答率が上がりました。その成功体験が自信となり、他の教科にも良い影響を与えたのです。

 

4. モチベーションを保つコツ

1月は入試直前のプレッシャーがかかる時期でありながら、最後の追い込みをかける重要な期間です。この時期にいかにモチベーションを維持し、集中力を高められるかが合否を左右します。ここでは、受験生が気持ちを切らさずに勉強を続けられる具体的な方法をご紹介します。

4-1. 小さな目標を設定する

大きな目標である「志望校合格」を意識するのも大切ですが、それだけでは遠すぎるゴールに感じてしまい、途中で心が折れてしまうこともあります。日々の学習において、小さく具体的な目標を設定することが効果的です。

① 短期的な目標を立てる

例:今日解いた過去問で8割以上を取る

こうした具体的な目標は達成感を得やすく、次へのモチベーションにつながります。

例:理科の特定の単元をマスターする

「天体の動きを理解する」「光の屈折に関連する問題を全問正解する」など、単元ごとの目標を設定して進めましょう。

② 目標達成後のご褒美を設定する

• たとえば、「今日の計画を全て終えたら、好きなデザートを食べる」「30分だけ好きな動画を見る」など、小さなご褒美を用意すると、やる気が持続します。

4-2. 家族とのコミュニケーションを大切にする

受験勉強は孤独に感じることが多いですが、家族とのつながりを感じることで心の安定が得られます。親や兄弟との交流を通じて、ストレスを軽減し、気持ちをリセットする時間を設けましょう。

① 家族でポジティブな会話をする

例:志望校に合格した後の話をする

志望校に通う自分の姿をイメージしながら、家族と楽しく未来の話をすることで、モチベーションが上がります。

例:1日の成果を報告する

今日の勉強でできるようになったことや成果を家族に話すと、達成感を共有でき、さらに頑張る意欲が湧きます。

② 気分転換の時間を作る

• 家族と一緒に散歩をしたり、軽い運動をしたりすることで、頭をリフレッシュできます。こうした小さな息抜きが、次の勉強への集中力につながります。

4-3. モチベーションを高める具体的な工夫

受験直前期にモチベーションを維持するには、外部の刺激や視覚的な目標設定も効果的です。

① 志望校の情報を身近に置く

パンフレットや合格体験記を読む

志望校の雰囲気や入学後の生活を具体的にイメージすることで、勉強への意欲が高まります。

目標を書いた紙を貼る

「〇〇中学校合格!」と大きく書いた紙を机の前や目につく場所に貼っておくと、やる気がアップします。

② 他者の成功体験を参考にする

• 成功した先輩の体験談を読むことで、「自分もできる!」という気持ちを持つことができます。また、勉強法のヒントも得られます。

③ モチベーションを下げる要因を排除する

• 勉強に集中できない環境や気が散る要因(スマホの通知など)は、可能な限り取り除きましょう。特にSNSやゲームは時間を奪いやすいので、勉強時間中は避ける工夫が必要です。

4-4. 必要に応じて外部のサポートを利用する

モチベーションがどうしても上がらない、または苦手科目が改善しない場合は、家庭教師や個別指導の活用も検討しましょう。

① 家庭教師のメリット

苦手科目の効率的な克服

プロの家庭教師であれば、短期間で苦手分野を効率的に教えてくれます。私自身も、算数の図形問題に悩んだ際、家庭教師に指導してもらうことで理解が深まりました。

スケジュール管理のサポート

家庭教師は勉強の進捗を見ながら、適切なスケジュールを提案してくれるため、1月の限られた時間を有効に使えます。

② オンライン学習の活用

• 最近では、オンライン家庭教師や学習サービスも充実しています。移動時間を省き、自宅で気軽に専門指導を受けられるのも魅力です。

4-5. 自己肯定感を高める習慣

受験期は自信を失いやすい時期でもあります。ポジティブな習慣を取り入れることで、自己肯定感を高めましょう。

① 毎晩「今日の良かったこと」を振り返る

• 「今日は過去問で苦手な問題が解けるようになった」「予定通り勉強が進んだ」など、些細なことで構いません。一日の終わりに自分を褒める習慣をつけると、次の日への活力になります。

② 自分を励ます言葉を持つ

• 「努力は必ず報われる」「自分はできる!」など、自分を励ます言葉を何度も心の中で唱えることで、不安を払拭できます。

以上が、モチベーションを保つための具体的な方法です。親御さんも一緒に取り組むことで、受験生を精神的に支える効果があります。さらに補足や調整が必要な部分があれば、お知らせください!

 

5. おわりに

新年のスタートをうまく切ることができれば、残りの少ない期間でさらに実力を伸ばすことができます。大事なのは、「小さな一歩を積み重ねること」です。毎日の努力が志望校合格という大きな成果につながると信じて、目標に向かって進んでいきましょう。

この記事が、受験生とそのご家族のサポートになれば幸いです。今年も一緒に頑張りましょう!

 

家庭教師のガンバ T