夏休み明けに登校すると、学習面で周りとの差が開いていることがあります。

中学に入学してからコツコツと勉強を続けてきた子もいるでしょうし、夏休みに毎日勉強を頑張ってきた子もいると思います。

そんな子を見てついつい自分だけ取り残されたような気分になってしまい、焦ってしまうこともありますよね。

もし、夏休みの勉強があまりはかどらなかったとしても、受験を諦めるのは早いです。押さえるべきポイントを踏まえて取り組むことが出来ればまだまだ合格点を狙えます。

高校受験に向けて秋からやるべきことをまとめてみます。ぜひ参考にしてみてください。

秋でもまだ受験対策は間に合う

理想を言えば、受験対策は時間をかけて基礎からしっかり定着させていくのがベストです。ただ、秋から始めても受験にはまだまだ間に合います。

高校受験の時期

高校受験は1月から3月にかけて実施されます。基本的に私立は1月から、公立は2月からが多く、入試や選抜方法によってもそれぞれ時期が異なりますが、2月前後に集中します。

夏休み明けの秋以降から勉強を始める場合、残り時間は約半年。夏休みに受験勉強が進まなかった子にとっては焦りが大きくなってしまうと思います。でも!秋からの受験対策でも志望校合格は目指せます。

残された時間を有効に使うために、自分に合った勉強方法を知り、勉強の習慣を定着させましょう。

勉強方法の変更

地道にコツコツ積み重ねていく勉強方法ではさすがに時間が足りない可能性があります。もちろんこれまで積み上げてきた部分の復習は重要ですが、秋以降は効率を考えながら、要所を押さえていく必要がでてきます。

半年の間でできることは限られています。毎日の反復演習を続けながら、確実に得点できる入試対策を実施すると良いと思います。

たとえば漢文は必ず出る科目で、コツを覚えれば点数につなげやすいです。出題もパターン化している傾向があるので、落とさないように過去問もチェックします。

数学のように積み重ねや理解が必要な教科にも出題傾向はあります。基本の計算や証明問題など、努力次第で必ず得点できる部分は強化しましょう。

秋からでも効率的に受験対策を進めれば、合格ラインにも届くはずです。

秋以降から勉強を身につけるために

秋ならまだ実力を伸ばす時間はありますが、残された時間はあまり長くありません。少しでも時間を無駄にしないための工夫をする必要があります。

学習習慣の定着

中学3年生の秋の時点で学習習慣はしっかり身につけましょう。机に向かっても集中が続かないままではあっという間に冬休みになってしまいます。

勉強の習慣をつけるためには、集中力の妨げになるものを身の回りから取り除くことも有効です。スマホは電源を切るとか、見えない場所にしまうとか。SNSを少しだけ確認するつもりが、気がつくと何時間も経っていることはよくありますよね。

夜更かしも勉強習慣には悪影響を与えます。勉強中に眠くなることがないよう、早寝早起きの規則正しいサイクルが必要です。

学習時間については、1回でまとめて何時間もやろうとするのは難しいです。それより15分や20分程度の短いスパンを数回に分けて繰り返した方が効率的だと思います。最初は5分程度の短い時間からだとしても、毎日続けることが重要です。

隙間時間の活用

バスに乗っているときや休み時間など、中学生にも隙間時間はできます。その短い時間を有効活用することで受験の結果を左右することにもなり得ます。

英単語シートや歴史の1問1答などが隙間時間の勉強には向いています。数学のようにある程度まとまった時間が必要な勉強よりも効果が出やすいです。スマホアプリの活用や、リスニング学習もいいと思います。

取れる時間の量に応じて勉強方法を工夫することは効率化の手段になります。毎日同じように机に向かうだけではなく、メリハリのある学習がおすすめです。

復習を重ねる

効率的な勉強方法と同じくらい重要なのが復習です。テキストを繰り返すことは地道な作業ですが、確実な理解にもつながります。そして、理解したうえで入試に臨めば、本番でのど忘れやパニックも起こりにくくなります。

反復をして理解するということは、基礎を固めることにもなるので確実な得点力を身につけるうえでも欠かせません。

指定の教科書以外に自分に合った教材も見つけ、学習を繰り返していきます。

家庭教師の利用

受験までまだまだ期間があれば、分からない部分を考え続ける時間があります。じっくりと1問に向き合い、少しずつ実力を上げていくのは理想的な勉強方法です。ただ、受験目前の秋の段階では1問にかけられる時間は限られてしまいます。

なるべく短い時間で問題を解き、さらに理解しなければなりません。自分で考え、行き詰まったときに質問できる環境があれば心強く、勉強ははかどると思います。

学校や塾の自習室を使えば、いつでも先生に質問できるのでおすすめです。同様の理由で家庭教師の利用もおすすめです。指導中の質問だけではなく、自主学習中に出てきた不明な点をまとめておいて質問も可能です。

苦手分野を1人で克服しようとするより、解き方や解説まできちんと教えてもらえるので、正確な理解が定着しやすく、また、効率的に勉強できると思います。

5教科の学習方法

暗記問題が多いと言われる理科や社会ですが、記憶力だけ試されるわけではありません。例えば、理科の計算分野は理解力も必要になります。

歴史は暗記科目ではありますが、年代を整理しておかないと正しい解答を思い出せません。教科書を何度も見返して受験日に備えましょう。

国語は古文漢文の基礎のマスターのほか、文章の理解力を高めていきます。入試に適したテキストを反復演習し、出題傾向に慣れることもポイントです。

英語の場合も単語などの基礎部分は確実にマスターしておきます。そのうえで文法や長文読解のテキストに挑戦しましょう。試験にはリスニングも含まれるので、耳で聞く学習習慣も重要です。

数学は基礎的な計算問題で土台を固め、少しずつ応用問題にも移行していきます。図形や関数など分野が広いため、1つに時間をかけすぎないよう配分にも注意しましょう。

秋から勉強すべき教科

公立の一般入試では基本的に5教科が試験科目になっています。5教科ともまんべんなく学習を続けていれば、もちろん合計点数は上げやすいです。

受験だけではなく今後のことも考えれば、中学の5教科を固める重要性は高いと思いますが、受験がすぐそこにせまっている段階では勉強にももう少し工夫が必要です。

例えば歴史や理科の暗記科目は、記憶力がものをいう分野です。時間をかけて理解する数学とは違い得点しやすい部分でもあります。

数学の中でも得意な部分と不得意な部分とが人それぞれあるはずです。どうしても苦手が克服できない分野を補っていく必要もあります。また、得意な部分を伸ばしながら解答力を高めることも受験には必要です。

5教科の中の苦手部分を全てなくすのは簡単ではありません。秋からだと追いつかず、四苦八苦している間に受験本番がやって来てしまいます。

受験前には力を入れるべき部分を見極め、点数の獲得にも重点を置いて学習しましょう。

まとめ

秋からの高校受験対策について解説してみました。少しでもご参考にしていただけましたでしょうか。

中学で学ぶことは幅が広く、分量もとても多いです。どこから手をつけるべきか困惑することもあるかも知れません。効率性も考えながら勉強習慣を身につける必要もあります。

1人で工夫して勉強するのが難しく感じるなら、塾や家庭教師などの利用も有効な手段です。受験経験者と一緒に受験対策をしながら志望校合格を目指せるので選択肢に入れてみるのもいいと思います。

家庭教師のガンバ  今村 剛

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