国語の読解問題って、勉強してもなかなか点数が伸びにくい教科のひとつですよね。でも、実は「接続詞」に注目することで、文章の構造がわかりやすくなり、テストでも高得点を狙えるようになるんです。今回は、そんな「接続詞」にフォーカスした読解のコツを紹介します!
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接続詞とは?なぜ重要なのか
まず、接続詞とは何かを確認しておきましょう。当然のことですが、接続詞は文章の中で文と文、または段落と段落をつなぐ役割を持っている言葉です。この接続詞を使うことで、文章の流れがスムーズになり、筆者の意図を明確に伝えることができます。
特に読解問題では、接続詞の前後に重要なヒントが隠されていることが多いため、接続詞を見逃さないことが、文章の正確な理解と高得点への近道になります。
主要な接続詞の種類とその役割
それでは、具体的にどんな接続詞があるのか、そしてそれぞれがどのように使われるのかを詳しく見ていきましょう。
逆説の接続詞(しかし・だが・けれども・ところが)
逆説の接続詞は、前に述べた内容と反対のことを言いたいときに使われます。この接続詞の後には、筆者が本当に伝えたい主張が来ることが多いです。
例文:
「Aくんは動物が好きだ。しかし、犬は嫌いだ。」
この場合、「犬は嫌いだ」という部分が筆者の主張となります。
要約・説明の接続詞(つまり・要するに・すなわち)
要約や説明の接続詞は、前に述べたことを簡単にまとめるために使われます。これらの接続詞が出てきたら、その後に重要なポイントが示されることが多いです。
例文:
「いろいろ話したけど、要するにこういうことなんだ。」
ここでは、「こういうこと」が文章全体の要約となります。
理由の接続詞(なぜなら・というのも)
理由の接続詞は、前に述べたことに対する理由や原因を説明するために使われます。特に設問で理由を問われる場合、この接続詞の後に答えがある可能性が高いです。
例文:
「彼は遅刻した。なぜなら、電車が遅れたからだ。」
この場合、「電車が遅れたからだ」が遅刻の理由となります。
例示の接続詞(たとえば・いわば)
例示の接続詞は、前に述べた内容を具体的に示すために使われます。筆者が特に強調したい部分や主張は、これらの接続詞の前にあることが多いです。
例文:
「たとえば、リンゴやバナナなどの果物が好きです。」
この場合、「果物が好き」という部分が筆者の主張となります。
列挙の接続詞(まずは・つぎに・さらに)
列挙の接続詞は、複数の要素や段階を順序よく並べる際に使用されます。これにより、文章に論理的な流れが生まれ、読み手は内容を理解しやすくなります。
例文:
「まずは、インプットしましょう。次に、アウトプットで定着化します。さらに、フィードバックを依頼すると効果的です。」
このように、列挙の接続詞を使うことで、段階的な説明が可能となり、読者に分かりやすく情報を伝えることができます。
補足の接続詞(なお・ちなみに・ただし)
補足の接続詞は、前に述べた内容に追加の情報を加えるために使われます。これにより、読み手により多くの背景情報や補足事項を提供できます。
例文:
「彼は必死に勉強して資格を取得しました。ちなみに、勉強期間は約3ヶ月です。」
この例では、接続詞「ちなみに」が補足の役割を果たし、情報をさらに深めています。
接続詞を意識する読解の習慣をつけよう
接続詞の種類と役割を理解したところで、これらを実際に活用する方法を見ていきましょう。文章を読む際には、接続詞に注目する習慣をつけることが重要です。特に、接続詞を□で囲むと、文章の構造が視覚的に分かりやすくなり、内容の理解が格段に向上します。
たとえば、次のような2つの文章を比較してみましょう。
例文1:
「Aくんは、動物が好きだ。しかし、犬は嫌いだ。」
例文2:
「Aくんは犬が嫌いだ。しかし、動物は好きだ。」
この2つの文章は、どちらも似たような内容を伝えていますが、逆説の接続詞「しかし」の後に来る情報が異なります。例文1では「犬が嫌いだ」という部分が強調され、例文2では「動物は好きだ」という部分が強調されます。接続詞があることで、文章の重点がどこに置かれているのかが明確になるんです。
接続詞を活用して設問に答えるコツ
接続詞に注目することの重要性が分かったところで、実際に設問に答える際のポイントも押さえておきましょう。以下の手順を参考にしてみてください。
- 文章を読む
まずは文章全体を通して読みます。 - 接続詞を□で囲む
読みながら、見つけた接続詞を□で囲みましょう。 - 接続詞の前後の文章をよく読む
接続詞の前後には重要な情報が隠されていることが多いので、特に注意深く読みましょう。 - 設問に答える
設問に答える際、接続詞の後にある筆者の主張や理由をチェックします。 - 接続詞の役割を確認する
設問が理由や要約を問うものであれば、接続詞の前後に注目して答えを探しましょう。
プラスアルファのアドバイス:多読のすすめ
接続詞に注目する読解テクニックに加えて、さらに読解力を高めるためには「多読」も効果的です。多読とは、さまざまなジャンルの文章を幅広く読むこと。これにより、語彙力や文法の理解が深まるだけでなく、異なる文章の構造やスタイルに慣れることができます。新聞や短編小説、エッセイなど、日常生活の中で手に入る多様な文章に触れてみましょう。
まとめ:国語の読解力をさらに高めよう
接続詞に注目することで、国語の読解力は確実に向上します。これから紹介した方法を実践し、日々の勉強に取り入れてみてください。読解力が上がれば、他の教科にも良い影響が現れること間違いなしです。ぜひ挑戦して、国語の成績をどんどん上げていきましょう!
家庭教師のガンバ 今村