定期テストが終わった後、ほっと一息つきたくなるのは誰しも同じです。しかし、テスト後の復習をしっかりと行うことが、次回のテストの点数アップや受験を成功させるための鍵となります。テスト後の見直しを怠ると、せっかくの学びを無駄にしてしまうだけでなく、同じミスを繰り返すリスクが高まります。この記事では、効果的なテスト後の復習方法について、具体的にやるべきことを詳しく解説するので、成績アップに役立てて下さい。
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テスト後の復習がなぜ重要なのか?
まず、テスト後の復習がなぜ重要なのかを理解しましょう。テストは単に点数を見たり知識を測るためのものでなく、どれくらい理解できているか確認していくためでもあります。
テスト後の復習を行うことで、以下の3つのメリットがあります。
- ミスの分析と克服: テストで間違えた問題を見直すことは、自分の弱点を把握する絶好の機会です。間違えた箇所をしっかりと理解し、同じミスを繰り返さないように対策を立てることで、次回のテストでより良い結果を出すことができます。
- 知識の定着: 一度学んだ内容でも、復習をしなければ時間が経つにつれて忘れてしまいます。テスト後にもう一度学習することで、知識を確実に定着させ、長期的に記憶に残るようにすることができます。
- 次回への準備: 今回のテストで得た反省点を活かし、次回のテストに向けて学習計画を改善することができます。例えば、勉強方法を見直したり、重点的に学習する分野を決めたりすることで、より効果的な学習が可能になります。
テスト見直しのタイミングとその重要性
テスト後の見直しは、タイミングが重要です。見直しを行う最適なタイミングは、テスト結果がまだ鮮明に記憶に残っている直後です。理想的には、答案が返却されたその日のうちに見直しを始めるのが良いのですが、現実的には他の授業や課題に追われてしまうことも多いので、遅くとも返却から1週間以内に見直しを行いましょう。
早期見直しの効果
早期に見直しを行う狙いとしては、学習内容が記憶に新しい状態で復習でき、理解を深めやすくなるからです。また、間違いをしっかりと分析することで、同じ間違いを避けるための具体的な対策が立てやすくなります。
逆に見直しを遅らせると、内容が曖昧になり、復習の効果が低下してしまいます。
見直しを効果的に進めるためのポイント:
- スケジュールを確保する: テストが返却される日をあらかじめ想定し、1週間ぐらいはテストの見直しの時間を確保しておきましょう。
- 集中して取り組む: ダラダラやっても意味がないので、短い時間で集中して取り組むこと。効率的に間違いだけに集中しましょう。
- 復習のためのツールを用意する:自分の答案だけではなく、教科書、ノート、参考書、用紙してスムーズに進める環境を整えましょう。
テスト見直しの具体的な手順
次に、効果的なテスト見直しのための具体的な手順を見ていきましょう。1つの例ですが、以下のステップを参考にして下さい。
ステップ1: 間違えた問題の解き直し
まず最初に行うことは、間違えた問題の解き直しです。このプロセスでは、単に模範解答を写すだけではなく、自分の頭で考え、どのようにしてその問題を解くべきだったのかを再確認することが大切です。
- 教科書や参考書を活用する: 問題を再度解く際には、教科書や参考書で知識や解き方を確認し、自分の理解を深めるようにして下さい。わからない箇所があれば、必ずノートや他の参考書などを使って調べましょう。
- 解答プロセスの理解: 解答に至るまでのプロセスをしっかりと理解することで、類似問題に対しても応用が効くようになります。これは特に数学や理科の問題においてとても重要なポイントです。
- 間違えた原因の特定: なぜ間違えたのかを分析し、その原因を明確にすることが重要です。例えば、知識不足、計算ミス、問題の読み間違いなど、具体的な原因を特定することで、次に向けた対策が立てやすくなります。
ステップ2: 間違えた問題の分類
次に、間違えた問題を「まったく分からなかった問題」「解けた可能性があった問題」「ケアレスミス」に分類してみましょう。この分類は、今後の学習をプランんを決める上で重要なステップとなります。
- まったく分からなかった問題: このタイプの問題は、基礎から復習する必要があります。特に、重要な基本概念や公式が理解できていなかった場合には、教科書の該当箇所に戻って再度やり直す必要があります。
- 解けた可能性があった問題: このタイプの問題は、あと一歩のところで正解にたどり着けなかった問題です。こうした問題には、もう少しの練習や知識が必要です。類似問題を解いて、理解を深めましょう。
- ケアレスミス: 不注意でのミスは、見直しや確認作業を徹底することで防げる可能性があります。これらは、計算ミスや記号の見落とし、書き間違いなどが該当します。ケアレスミスを減らすためには、テスト中の見直し時間をしっかりと確保すること、途中式を書くことなどが効果的です。
ステップ3: 今後の勉強方法の計画
問題点を分類したら今後の勉強方法を計画しましょう。当然ですが、問題のカテゴリごとに異なるアプローチを取ることが求められます。
- ケアレスミス対策: 問題を解く際には、必ず見直しをする習慣をつけることが重要。また、テスト前に時間を計って自分で模擬試験を行い、本番さながらの練習をするのも効果的です。ケアレスミスを防ぐためには、問題数をこなすことも必要です。
- 反復練習: 解けた可能性があった問題については、反復練習が効果的です。同じ問題集や過去問を繰り返し解くことは意味がないようにも感じますが、そのことで問題に対する理解を深め、解答スピードを上げることができます。特に、英語の文法や数学の公式など、覚えるべき内容は反復することで確実に定着していきます。
- 基礎固め: まったく分からなかった問題に関しては、基礎からしっかりと学び直す必要があるので、教科書や参考書を再度読み返し、重要なポイントを押さえて理解を深めましょう。特に、次回のテストで同じタイプの問題が出た際に対応できるよう、十分な準備をしておきましょう。
ステップ4: 反省点と対策のまとめ
最終ステップでは、ステップ2とステップ3で行った分析をまとめておきます。このステップでは、反省点や今後の学習プランを具体的に書き出すことで、次回のテストに向けた計画が立ていきます。
- 反省レポートの作成: テストごとに「反省レポート」を作成しましょう。このレポートには、間違えた問題とその原因、今後の対策、学んだことなどを記録します。反省レポートを作成することで、自分の学習の傾向を把握し、次回のテストに向けた改善策を明確にすることができます。
- ファイリングと見直し: 作成した反省レポートはファイルにまとめて保管しておきましょう。過去のレポートを見返すことで、自分の成長を確認し、次回のテストに向けたモチベーションを高めることができると思います。また、同じミスを繰り返さないために、過去のレポートを活用することも有効です。
テスト後の見直しで避けたいミス
テスト後の復習を行う際に、気を付けた方がいいありがちなミスについても触れておきます。これらのミスを回避することで、学習の効果を最大限に引き出すことができます。
- 模範解答の写し書き: 解答を理解せずにただ模範解答を写してしまうと、学習効果が大幅に減少します。解答のプロセスを理解することが一番大切なことであり、模範解答を参照する際には、正しい答えを自分の言葉で説明できるレベルにしましょう。
- 見直しの遅れ: 見直しを後回しにすると、記憶が薄れ、学習効果がかなり薄くなってしまします。テストの答案が返却されたら、できるだけ早く見直しを行う意識をもちましょう。早めの見直しは、ミスを鮮明に覚えているうちに修正できるので、学習効果が大きいのです。
- 反復練習の不足: 一度解いた問題で理解したと思っても、反復練習を怠ると知識が定着しません。特に、反復が重要な科目(英語の単語や文法、数学の公式など)では、何度も問題を解き直しましょう。
復習を効果的にするための追加アドバイス
ここまでに紹介した基本的な復習の手順に加えて、復習をさらに効果的にするための学習法をいくつか紹介しておきます。
グループでの復習
一人での復習も大切ですが、時には友達と一緒に復習することで、新たな視点を得ることができる可能性があります。これはメリットもデメリットもありますが、お互いに問題を出し合ったり、解答の仕方を説明し合うことで、より深い理解が得られることがあります。また、グループでの復習は、他の人の視点を学ぶ機会でもあり、自分一人では気づけなかった誤りや勘違いを修正できることがメリットです。
マルチメディアを活用する
最近では、さまざまな動画やオンライン教材があるので、そういったものを活用するのも効果的です。特に、理解しにくい概念や複雑な問題は、動画を通じて視覚的に理解することで、より理解がしやすくなることがあります。YouTubeなどには、さまざまな科目の授業動画が多く存在します。これらを積極的に利用することで、復習の効率を高めることができるでしょう。
まとめ
テスト後の復習やテスト直しは、次回のテストや最終的な受験に向けた学習、実力アップのために欠かせないステップです。これらをしっかりと行うことで、ミスを克服し、知識を確実に定着させることができます。ぜひ、今回紹介した4つのステップと追加アドバイスを参考して、自分に合ったテスト直しや復習方法を見つけて下さい。
自分の弱点を補強し復習すれば、次回のテストでさらなる成果を上げることができるはずです。成績アップは、一つひとつの努力の積み重ねです。しっかりとした準備をして、自信を持って次のテストに臨みましょう!
家庭教師のガンバ 今村 剛