イギリスの大学受験制度とは?
イギリスの受験制度の概要
イギリスでは大学受験をめざす場合、
11学年までの義務教育の後、一般に「シックスフォーム」等と呼ばれる上級学校へ進学します。
入学前年のイヤー11(11学年目)にGCSEという統一試験があり、
イヤー10・11ではこの試験に向けて科目選択を行います。
約20科目から10科目程度を選択し、
英語(つまり国語)・数学・フランス語・理科などが必修として設定されていることが多いです。
この成績が義務教育修了の証であり、その後の就職や進学、入試の選考基準となります。
イヤー12・13(日本の高校2年生~3年生に相当)における入試のための上級学校としては、
シックスフォーム(6th Form)のほかにTutorial College、College of Further Educationというものがあります。
ここでは、GCE・ASレベル・Aレベル試験の受験準備を行います。
オックスフォード、ケンブリッジをはじめとするイギリスの大学は1校を除き国立で100校程度。
多くの学校がこれらのGCSE・GCE・ASレベル・Aレベル試験の成績を求めています。
学校あるいはコースにより、独自の入試や面接が行われることもあります。
イギリスの受験の詳細と日本との比較
イギリスの上級学校で行われる受験準備について詳しく見ていきます。
まずGCE試験では、普通教育の科目が中心ではありますが、
メディア研究、環境科学、会計学等の応用的な科目も含んでおり、記述式の筆記試験です。
ASレベル(準上級)とAレベル(上級)試験では、各学問分野に沿った専門的な内容を学びます。
多くの大学がAレベル試験の3科目の合格を求めています。
イギリスの受験においては、これらの成績結果をUCASという統一機関に提出し、
そこで希望校・コースの合否判定が行われます。
不合格となった場合も、欠員のあるコースについては第2次・第3次の募集が行われます。
また、もう一年の再チャレンジの道もあり、
各大学のファウンデーションコースと呼ばれる1年間の受験準備コースを受講することもできます。
このコースでは、社会人入学を希望する人や、
海外の高校等を卒業してイギリスでの受験を考える留学生なども学んでいます。
日本との大きな違いとしては、大学入学前から基礎科目だけでなく、
大学で学ぶことを見すえた専門的な内容について学んでいくという部分でしょう。