韓国の大学受験制度とは?|家庭教師のガンバ

韓国の大学受験制度とは?

韓国の入試制度について

韓国では大学進学率が非常に高く、日本が約50%であるのに対して約80%です。
日本では専門学校にあたる2・3年制の学校も含まれて高い数字となっているということもありますが、
基本的には「良い大学」に入り大企業に就職すれば将来が保証されるという考えがあり、
そのために熾烈な受験戦争が起きています。
ちょうど一昔前の日本のような状況と言えます。
子どもは小さな頃から塾などに通い、受験前には私生活の時間を犠牲にして朝から夜遅くまで勉強しています。
韓国の入試制度は日本と同様の入学試験型で、
受験生である高校3年生はまず、「大学修学能力試験(修能)」を受けます。
全国統一で実施されるもので、日本のセンター試験とよく似ています。
これに加えて各校個別の試験が行われ、2次試験(小論文・面接・実技など)、
生活記録簿(調査書)などにより最終的に合否が判定されますが、
修能の得点点数の占める比重が一般に大きいため、
この一度きりの試験の失敗がすなわち人生の失敗としてとらえられ、
多大なプレッシャーを韓国の受験生に与えています。

韓国の入試の問題点と日本との共通点

過度の受験競争はさまざまな弊害を生んできました。
入試ストレスのために携帯電話によるカンニングといった問題が発生したこともあり、社会問題となりました。
また子どもにかかる私的な教育費があまりに高額なため、韓国ではなかなか子どもが持てないということが、
世界的にも最低水準の出生率の数字となって表れています。
最近では、大卒であっても必ずしも就職できるわけではないといった現実があり、
海外留学が盛んになっていることなどもあり、学歴難民の問題が発生しています。
日本でも、卒業した学校の名前だけで就職が安泰な時代は終わりを告げ、
経験や身に付けた知識・スキルが問われる時代となりました。
ただ大学を卒業するだけではなく、そこで何を学び、何を身に付け、どんな人間となったのか。
学生が社会に出るにあたり、そうした問いと真剣に向き合わなければならない時代となったという意味で、
日本も韓国も共通した課題に直面していると言えそうです。

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