スペインの大学受験制度とは?
スペインの学校事情について
スペインの教育課程と日本の教育課程には大きな違いがあります。
日本の義務教育は小学校6年と中学校3年の9年間ですが、スペインでは10年間と定められています。
その後進学を希望する場合には高校の2年間を経て大学への進学となります。
そこでは5~6年間学ぶことになりますので基本的に日本とは仕組みが異なっています。
しかし最も大きな違いとしては大学入試まで入試と呼ばれるものが殆ど行われずに来るという点にあります。
いわゆる高校にも受験は存在しておらず、これは私立でも同じです。
それまでの学校の成績で評価される仕組みになっていますので、
普段の学校生活での成績が重要視されるために入試で一発逆転という仕組みにはなっていないのです。
一般的に教育熱心な家庭は私立の学校を目指すようにする傾向がスペインにはありますが、
私立学校でもいわゆる受験は無いのが基本です。
受験は高等教育が始まる際に行われるのが初めてであるというケースが多く、日本とはだいぶ事情が異なります。
公立と私立について
スペインにおいても公立と私立という住み分けがあります。
公立は無料で勉強できるうえに居住許可がなくても入れますので、
移民が半数を占める環境になっていることが多く、私立の方を好む傾向にあります。
また半私立と言って義務教育の間は公的な補助がある学校もあります。
この様な中から選んで学ぶことが出来るのがスペインの教育事情です。
しかし大学までは受験がありません。
大学の入試においては公立の受験の場合には受験の成績だけではなく、
高校の成績を加味した平均点で判断することも少なくありません。
また試験とは別に大学の周辺に住んでいるかどうかや、
兄弟がいるかどうかなどが評価点として数えられる場合もありますので、
日本における試験の感覚とは少し違うものがあると言えるでしょう。
日本からスペインに学びに行く場合には外国人の受け入れを行っている学校探しから始まります。
試験はスペイン語ですのでハードルは高いですが、特別な入試の形もありますので調べてみると良いでしょう。