イタリアの大学受験制度とは?
イタリアの学校は入試がない?
日本の大学は入試を受けて合格しなければ入学することができませんが、イタリアはまったく違います。
人気の高い一部の大学を除き、入試というものが存在しません。
入りたいと思った学校へ自由に入学することができます。
受験制度に慣れてしまった日本人からすると羨ましく見えてしまいますが、
実はイタリアの大学を含めた学校は、卒業するのがかなり難しいのです。
筆記試験などを行い、それに落ちてしまうと落第生となり、他の学校へ行かなければいけません。
日本人からすれば考えられないかもしれません。
そもそもイタリアの大学は私立や公立、国立がとても少ないため、受験をして入学するという概念がありません。
その分、進学や卒業が難しくなっているので、
家庭教師や予備校などは進学試験や卒業試験のためにあると言っても過言ではありません。
そう考えると、イタリアの大学も日本の学校と同じように大変だということが理解できると思います。
決して楽には進学できません。
イタリアの学校は卒業するまでが大変
イタリアでは高校を卒業さえすれば、受験をしなくても大学への入学資格を与えられます。
このことから希望の仕事が見つかるまで学校に在籍している人などもいるので、在籍人数が非常に多いのが特徴です。
もし卒業するとしたら、厳しい試験に合格し、さらには卒論を書き上げなくてはいけません。
難易度は相当高いと言わざるを得ないのです。
経済的な理由から途中で退学する人も多く、定められた年数内で卒業できる人はごく少数です。
優秀な生徒であっても卒業できるのは25歳くらいからで、中には30歳でようやく卒業という人もいるほどです。
しかし5年制で卒業できた人は、弁護士や医者、教授や公証人など、
いわゆる資格が必要な職業に就く場合が多く、イタリアの学校から優秀な人材が輩出されていることがわかります。
日本の受験制度には良いところもありますし、一概にどちらが正しいとは言えません。
ただ、学校に対する日本人の感覚とは少し違うのは確かです。