スウェーデンの大学受験制度とは?
福祉大国、スウェーデンの受験制度
スウェーデンは、保育制度が充実しており、大学も学費が無料です。
そもそも、18歳以上になると、親の扶養義務がなくなります。
そのため、親の負担が軽いです。スウェーデンにおいては、夫婦共働きが一般的であり、
女性も自己実現を図りながら経済力を持って子どもを出産し、育てることができます。
日本では少子化が問題になっていますが、スウェーデンでは先進国でありながら出生率も高く1.89パーセントほどです。
やはり、子どもの教育費の問題を考えなくてすむのは、多くの親の出産への後押しになるでしょう。
但し、スウェーデンの大学入試制度は入り口は広いですが、出口は狭くなっています。
入試試験は日本のように、学科試験重視ではなく、高校での学業成績が加味されます。
国民の税金で学んでいるので、一生懸命に勉強をすることが求められています。
ですから、卒業には在学中の成績が重要視されます。
無事に卒業できるのは入学した生徒の4割程ですから、日本と比較してかなり厳しい基準です。
教育費の高い日本、受験は激戦
日本においては教育費が高く、多くの保護者が頭を悩ませています。
大学入試試験は激戦であり、偏差値の高い学校を目指す場合は塾や家庭教師を利用する家庭も多いです。
まずは、偏差値の高い高校に入る事が求められますから、中学三年生辺りから、塾や家庭教師費用の負担が出てきます。
高校、大学とで平均的に一千万円程度を見ておかなければならず、少子化の原因にもなっています。
日本では、受験に力を入れているので大学に入るのは難しいですが、
卒業するのは一部の学部学科を除いてそれ程難しくありません。
若者のモラトリアム期間とも言われるように、遊びくらす学生も珍しくありません。
少子化解消のため、学費の無償化や低減化の案も出ていますが、この制度を改革しない限り難しいでしょう。
そもそも、スウェーデンは税金がとても高く、貯金はできません。
しかし、老後の社会保障もしっかりしてますから安心です。
日本では受験費用や学費にお金を負担してしまうと親の老後のお金が無くなります。
現行の受験、入試制度の下では、老後の資金を確保しつつ子どもの学費も捻出しなければなりませんから、
計画的に行動する必要があります。