中国の大学受験制度とは?|家庭教師のガンバ

中国の大学受験制度とは?

中国の入試制度について

中国には毎年6月〜7月にかけて全国一斉に行われる、
全国普通高等学校招生入学考試(略称、高考)という大学受験制度があります。
中国全地域の生徒が統一された入試問題を受け、その成績によって申請する大学、学部が変わってきます。
その年の大学申請の動向と自分の成績を鑑みながら申請するので、毎年の変動によって左右されやすいです。
また、個別に試験はなく高考の成績で入学する大学が決まってしまうので学生へのプレッシャーも大きいと言えます。
科挙などの文化的背景から、中国における試験への社会的な注目度は高く、
親を始めとする周囲がかける時間的、経済的労力もその分多大であり、
受験生たちは熾烈な受験戦争に身を置きます。
そのため、中国の受験は世界的に見ても学力面でのレベルが非常に高いとされています。
特に中国人の考え方では、社会で安定した生活を送るためには、
学歴の占める重要度は高くみなされているので、その分競争も激しくなっているようです。
そのため、不正行為などが横行したり、
合格ラインが出身地域によって差が生まれていたりなど多くの問題を抱えています。

日本の受験制度との比較

前述の通り、中国の受験制度が社会的に注目されている分、
受ける生徒も親も非常に試験が近くなるとナーバスになってきます。
それに比べると、日本社会は全体的に入試に対する態度はおだやかで、
各入試会場で親が姿を表すことはほとんどありません。
中国の親が難易度の高い大学に子供を通わせることが正義だと思うのに対して、
日本の親は子供の意見を尊重し、学校選びも子供主導である事が多いです。
また、中国では入試でより高い成績を獲得した者が公表され、社会的に評価を受けたりしますが、
日本では成績は個人情報とみなされ、ランキングを出したり、
名前を公表すしたりすることがタブーとされています。
しかし、日本の社会において学歴が重視されていないわけではありません。
学歴は直接就職や給料にまで影響を与えています。
そして、少子高齢化の日本では大学とつくところに入ることは容易ですが、
国立をはじめ、慶応や早稲田有名難関校に入るとなると、まだまだ容易ではありません。

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