家庭教師のガンバ>石川尚子先生特別執筆「メルマガ講座」>【第2回】「勉強しなさい!」がやる気をなくす?
子どもの頃、こんな経験はありませんでしたか?
「宿題やってから遊ぼうかな」と思っていたところに、「宿題やってしまいなさいよ!」と親から一喝。その瞬間に、やる気が失せてしまった。
本当に不思議ですね。自分でも「やろう」という気持ちになっていたのに、人から言われると急にやりたくなくなります。特に、子どもたちは、「やれ」と言ったことはやらないくせに、「やるな」と言ったことはやってみたくなるようですね。上から一方的に指図されるとよけいにやる気になれないものです。
そこで、私は、お子さんのやる気を引き出したいという保護者の皆様には、次の3つのポイントをおすすめしています。
①子どもの話を聴く
②質問をして子ども自身が考えるよう促す
③よいところはどんどん認める
「~しなさい」、「~した方がいいよ」と、こちらが一方的に言って聞かせたり、やり方を教えたり(ティーチング)するのではなく、相手の中にある自発性や行動を引き出す関わり方(コーチング)です。
小学4年生のTちゃんの事例をご紹介しましょう。最近、学校から帰ってきても、すぐに宿題に取り組もうとしません。お母さんが「ゲームは宿題やってからね!」と声をかけても、「あとでやるから!」と、顔をこちらにも向けず遊んでいます。結局、そのまま夜遅くなり、お母さんに叱られながら、泣く泣くやるということも。お母さんにとっても、「宿題、宿題」と言い続けることは毎日ストレスでした。そんな時、お母さんは「コーチング」を学んで、関わり方を変えてみました。
「Tちゃん、おかえり~!今日はどんな1日だった?」
「まあまあ」
「そう。まあまあなんだ。どんなことが楽しかった?」
「これから楽しくする~」
「そう。Tちゃんは、どうすれば楽しくなるの?」
「楽しく遊ぶ~!」
「うん。そうだね!楽しく遊べるといいね!そのためには、まずどうしたらいい?」
「・・・宿題、やってしまった方がその後、楽しく遊べる!」
「それはいいアイディアだね!Tちゃん、宿題やるのいつも早いよね。今日の宿題は何?」
「えっと、これと、・・・これ」
「うん、まず何から始める?」
「漢字!」
「うん、漢字はどこからどこまで?」
こうして、質問をしていくうちに、Tちゃんは自分から宿題に取り組み始めたそうです。この日はお母さんに叱られることなく宿題も終わり、ゲームもできて、
「お母さん、とっても楽しい1日になったよ!おやすみなさい」
と、満足気な表情で眠りについたそうです。
お母さんは一言も「~しなさい」とは言っていません。Tちゃんの話を聴きながら、質問をしていきます。「いいね」と思うことはどんどん言葉に出して伝えます。これがコーチングのアプローチです。
「宿題やらなきゃ」、「勉強しなきゃ」ということは、子どもなりにわかっているはずです。「わかっているのに」と思っていることを指摘されると、よけいに反発心もわいてきます。
でも、自分で「やっぱり大事なんだ」と気づくことができたら、自発的になれます。「気づき」は、人から言い聞かされるのではなく、質問されて自分で考えて話すことによって起きます。「そうだよね。やっぱり、宿題やってから遊んだほうがずっと楽しいよね」と自分で思えたら行動できるのです。
上記の3つのポイントだけを半年間、忠実に実践した結果、「子どもが勉強にどんどんやる気になって、志望校の難易度を一つ上げて受験した高校に無事合格しました!」という報告をしてくれたお母さんまでいらっしゃいました。すばらしいですね!
今後、このメルマガでもより具体的なコーチング実践方法をお伝えしていきたいと考えています。まずはできそうなことから試してみていただけたら嬉しいです。
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