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家庭教師のガンバ石川尚子先生特別執筆「メルマガ講座」>【第14回】子どもの前向きな気持ちを引き出す質問

【第14回】子どもの前向きな気持ちを引き出す質問

春になりましたね!また、気分もあらたに、新学期をスタートされていることと思います。
「どうしたら、子どものやる気スイッチが入るのか?」は、多くの保護者の方にとって永遠のテーマかと思いますが、今回も、そのヒントとなるコミュニケーションについてお伝えしたいと思います。

日頃、セミナーやコーチングを通して、私が接する子どもたちを見ていて感じることがあります。子どもが前向きに変わっていくのは、「自分は意外といけてるかも!」という自分に対する期待感や自己肯定感が持てた時ではないかと。そんな瞬間の事例をご紹介しましょう。


■未来に向かって肯定的な質問を!

これは、私が就職カウンセリングをしていたある高校生とのやりとりです。自分の長所に気づいてもらうことで、前向きな気持ちを引き出そうとするのですが、「短所や失敗したことしか思いつかない」という無気力そうな高校生でした。このような子どもでも、私はほとんど質問で対話を進めます。

「例えば、失敗したことってどんなこと?」
「え?・・・テスト勉強しなくて赤点とったとか」
「なるほど!その失敗から学んだことは何かある?」
「学んだこと? ・・・うーん、やっぱり早めに勉強することは大事とか」
「うん!すばらしい学びだね。(←承認はどんな時でも忘れずに!)他にあるかな?」
「まぁ、ふだんからちゃんとやれってことですよね」
「そうだね!その経験を次の試験に活かすとしたらどうする?」
「やっぱり早めにやり始めるってこと、でしょ」
「すばらしい!いい気づきだね!」
「え?そうすか~?でも、自分は失敗しても別にそんなに落ち込まないんですよね」
「それそれ!それは、あなたの良いところじゃないのかな?」
「そっか~!!これって良いところなんだ!自分にも長所あったんだ!」

   対話を進めていくと、必ず何か出てきます。子どもたちは資源の宝庫です。短所や失敗だと思っていることの中にもたくさん資源が眠っています。そこに気づくと、スイッチが入るのか、前向きに取り組み始めます。それを引き出すポイントは、「計画的にやらなかったから失敗したんでしょう」など原因に焦点をあてた言い方をするのではなく、「今度はどうしようと思っているの?」、「次に活かすとしたら?」と未来に向かって肯定的な質問をしていくことです。そして、「この子の中に必ず資源もやる気もある」と信じて関わることです。


■うまくいった要因をたずねる

もう一つ、子どもと時々、バッティングセンターに行くというお父さんの事例をご紹介します。子どもがナイスバッティングをした時、 「いいね~!今、打った時、どこがよかったと思う?」と質問するそうです。
「そうか、ボールをよく見ていたんだね!」と、子どもが答えることを一つひとつ確認しながらやっていくと、いちいちフォームを教えてなくてもどんどんうまく打てるようになっていくらしいのです。しかも、どんどんどんどんやる気になり、いつまでたってもやめないそうです。

 「ボールをよく見ないから当たらないんだよ」とか、「脇が甘いからダメなんだよ」など、できていないことを指摘されてはおもしろくありません。うまくできた時こそ、その要因を質問されて、自分で気づくことによって、スイッチが入っていくのでしょう。

どこに焦点をあてて、どんな質問を投げかけるかによって、子どもたちのやる気は大いに左右されます。できなかったことやうまくいかない原因に焦点をあてるのではなく、これからできそうなことやうまくいった要因を質問することで、子どもの「いけてるかも!次もがんばろう!」という気持ちが引き出されます。 ぜひ、日常の対話に、とりいれてみていただけると嬉しいです。






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