家庭教師のガンバ>石川尚子先生特別執筆「メルマガ講座」>【第3回】テスト前になかなかやる気を出さない子に対するコミュニケーション法
「テスト」という言葉から、どんなイメージを持ちますか?「うぇ~、テストかぁ~。いやだな~。テスト勉強、めんどくさいな~。やりたくないな」。こんなイメージでしょうか?あまり前向きではありませんね。
もし、保護者の皆さんがこう思いながら、「テスト勉強、やらないとダメでしょ!」という声かけをお子さんにしたとしても、お子さんもやる気にはなれません。
そもそも、「やりたくないけど、やらないといけないもの」という動機は、非常にネガティヴです。行動は起きにくいです。では、どんなコミュニケーションをとったらよいのでしょうか。
コーチングを実践しているAさん宅のコミュニケーションを見てみましょう。お母さんからお子さんに質問を投げかけています。
「そういえば、テストっていつからだっけ?」
「え?7月あたま」
「そう。今回のテストの目標って何かある?」
「別に~」
「そうなんだ。テストが終わったら、どうするの?」
「え?そりゃ、思いっきり遊ぶでしょ」
「何して遊ぶの?」
「ゲーム!テスト終わった日は、思いっきりやるよ」
「うん、いいね~!テストが終わった後は、どんな気持ちで遊びたい?」
「え~?・・・まぁ、もっとがんばっとけばよかったな、っていうよりは、よくがんばった!っていう方がいいよね」
「そうだね!どんな結果だったら、よくがんばった!って言えるのかな?」
「うーん、・・・全科目で平均点以上、だったらいいかな?」
「それが達成できたらどう?」
「どう?って、それ、すごくない?」
「うん!全科目平均点以上やって、気持ちよく遊ぶってどう?」
「それなら、お母さんに文句言われず、ゲームできるよね。・・・そろそろ、勉強しないとね」
いかがでしょうか?「うちの子は、そんなふうにはゼッタイに答えないな」と思われた方もあるかもしれませんが、その思いこみはいったん脇に置いていただいて、この対話を分析してみていただきたいのです。
目標を聴きながら、「テスト=やりたくないもの」というイメージを「自分の目標が達成できたら嬉しいもの」というイメージに変える質問が投げかけられています。
「やりなさい」と言うのではなく、お子さんのテストに対する気持ちを聴き、目標を話し合う時間を持つことは、動機づけとして、とても有効です。どんな子どもであっても、「勉強はできない方がいい」と思っている子はいません。「やっぱり、テスト勉強はした方がいい」と思っています。もともと、やる気のない子はいないという前提で、お子さんと対話をしてみていただけたらと思います。
「やる気になったら行動できる」と思われがちですが、意外と、「行動してみたらやる気が湧いてきた」ということが多いのではないでしょうか。「今日は、この練習問題だけ」と決めてやってみたら、「もうちょっとやってみてもいいかも」という気持ちが湧いてくるかもしれません。最初の一歩は、なるべくハードルを低くしておくことがポイントです。
「今日は何の勉強するの?」
と、「テスト勉強をするよね」という前提で質問してあげてください。
「10分だけやるとしたら、何やる?」など、なるべくハードルを下げて、一歩目の行動を考えるように促します。
「そう!じゃあ、お母さんもやることあるから、一緒にやろうか」と、行動を促すサポートができると、一歩が踏み出しやすいでしょう。一歩目ができたら、
「できたね!早いね!」と認める言葉をかけてあげてください。次の行動につながりやすくなります。
テストには、あまり良いイメージがないかもしれませんが、自分の成長を実感できる機会、チャレンジし達成感を得る機会ととらえることもできます。「やってみたら楽しいもの」と思えるようになったら、勉強にも取り組めそうだと思いませんか。
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