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家庭教師のガンバ石川尚子先生特別執筆「メルマガ講座」>【第15回】勉強になかなか取り組もうとしない子どもには

【第15回】勉強になかなか取り組もうとしない子どもには

「コーチング」について、「子どもをやる気にさせるテクニックなんでしょ!」と、誤解されている方がまだまだ多いなあと思うことがあります。「やる気にさせる」という表現自体がもうすでに、「コーチング」とはかけ離れています。
 「コーチング」は、相手がもともと持っているやる気を引き出すコミュニケーションです。こちらの思い通りに動かすものではありません。子ども自身が「やりたい!」、「できそう!」という気持ちになるのをサポートするものです。

 特に、テスト勉強が気になる時期を迎えると、よりいっそう、親のほうがやきもきしてしまいがちですが、本人がその気にならなければ、効果的な勉強はできません。今回はまず、子どもが自然と勉強に向かう気持ちを引き出している事例をご紹介したいと思います。


■勉強前のクリアリングは効果的

私の知人で、コーチングを学んだ塾の先生がいるのですが、彼の指導方法はかなりユニークです。授業に入る前に、「今、どんな気持ち?」と子どもたちに質問をします。一人ひとり、今の気持ちを話してもらいます。
「学校で先生に叱られて、ちょっとへこんだ」
「体育をがんばった」
と、今日あったことを話す子どももいれば、
「今、やる気ない」
「少し眠い」
と、率直な気持ちを話す子どもなどさまざまです。

 彼は、それらをすべて否定も肯定もせず、受容します。
「そうなんだね」
「そう思っているんだね」


 すると、子どもたちは、言いたいことをどんどん言い始めます。それらを丁寧に受容しながら、
「他には?何か言っておきたいことがある人いる?」
と促します。言いたいことが一通り出尽くすと、
「じゃあ!今日のクリアリングタイムはここまで!勉強に入るよ~」と言って、授業がスタートします。わずか5分ぐらいの時間ですが、この時間があることで、子どもたちの内側にあったさまざまな感情がいったん落ち着き、勉強への集中力が格段に増すのだそうです。ご家庭でも、このような時間を少し持たれてみてはどうでしょうか。


■日頃から子どもの話を「ただ聴く」時間を

私もよくコーチングの中で、このクリアリングという手法を用います。ポイントは、否定も肯定もせず、ただ受容すること。言いたいことを全部話したと相手が感じるまで続けることです。それだけで、安心感と完了感が得られ、目の前の課題に集中して取り組めるようになるのです。
 ところが、自分の気持ちを否定もされず、肯定もされず、聴いてもらえる体験は、日常生活ではほとんどないのが現状ではないでしょうか。何か話すと、すぐに、「それはよかった」、「それじゃあダメだ」と評価され、「もっとこうしたら」と提案、あるいは、説教されてしまうパターンが案外多いものです。

 ここ1年近く定期的にコーチングをしている高校生がいるのですが、私はいつも、彼女の話をただ聴いているだけです。「学校に行きたくない」という話や親の悪口などもよく話しますが、否定も肯定もせず受けとめています。
「そうか、そう思ってるんだね」
「そんなことがあったんだね」
という調子です。聴いているうちに、彼女は自分で「またがんばって学校に行きます!」と言って帰っていきます。最近は、勉強も楽しくなってきて、成績もあがってきたと報告してくれました。

 本人の今の気持ちを十分に聴かないまま、ただ、「勉強しなさい」、「学校には行ったほうがいいよ」と言っても、その気になるものではありません。どちらかと言えば、「勉強はしたほうがいい」ということも、子どもたちは十分わかっているはずです。  「テスト前なので勉強してほしいのに」とあせる気持ちもあるかと思いますが、日頃から、子どもの話をじっくり聴くことから始められてはどうかと思います。






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