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家庭教師のガンバ石川尚子先生特別執筆「メルマガ講座」>【第12回】テストの結果に自信を失くしている子ども、受験を前に不安を抱いている子どもにどう接する?

【第12回】テストの結果に自信を失くしている子ども、受験を前に不安を抱いている子どもにどう接する?

今年も、あっという間に、クリスマスソングが流れる時期となりましたね。年末に向かってワクワクする気持ちが湧く一方で、子どもたちにとっては、テストの結果に自信を失くしたり、受験を前に不安になったり、勉強に対してネガティヴな気持ちも湧いてくる季節かもしれません。

そんな時こそ、よりいっそうあたたかくサポートしてあげたいですね。「コーチだったら、こう関わるかな」というアプローチをいくつか挙げてみました。


■ニュートラルでいる

まず、テスト結果を受けとった瞬間のこちらのリアクションは大切です。これが、お子さんの気持ちに、けっこう影響を与えます。結果を見た瞬間に、親ががっかりした顔をしたり、「ひどいね」などと言ったりすると、いっそう自信ややる気を失わせてしまいます。あくまで、ニュートラルに(プラスでもマイナスでもない平常心で)結果を確認します。

「テストの点が悪かった」→「マイナスの出来事」→「それではダメ!」と、こちらがとらえないことが大事です。事実だけを、プラス、マイナスの色をつけずに受けとります。事実は、「テストが〇〇点だった」というだけのことです。

「〇〇点だったんだね。今回はどう思ったの?」と穏やかに相手の気持ちを聴きます。それから、「次はどうしたいと思ったのか?」、「そのために、何をしたらよいのか?」を問いかけ、一緒に考えてみます。コーチは、「良い」「悪い」と自分でジャッジをせず、相手と関わります。そうすることで、相手も前向きに考えられるようになっていきます。


■自信を失くしている姿勢を承認する

テストの結果に子どもが自信を失くしているのは、とても前向きな姿勢だと私は思います。「
もっとできるようになりたいのに、結果が思わしくなかったのでショック」という気持ちが持てることは、勉強に対する意欲の現れととらえてあげたいです。 「もっとがんばりたいと思っているんだね」、「落ち込める人が伸びていくんだよ」、私なら、そんなふうに承認したいと思います。


■存在をただ肯定する

私のコーチ仲間のAさんは、受験を前に不安になっている娘さんから、こう言われたことがあったそうです。
「ママ、つらい。もう、のたれ死にたい」
予想もしなかった言葉に、Aさんは愕然としたそうです。多少、大げさな言い方をしただけなのかもしれませんが、そんなことを言われたら、こちらも死にたい気持ちになってしまいそうです。
 「何、バカなこと言ってるの?そんなこと言わないでよ!」
つい、強く否定する言葉が出てきそうな場面ですが、Aさんはまず、娘さんの言葉をただ受けとめたそうです。これを『受容』と言いましたね。
 「そうか。そう思ったんだね」
 娘さんの言葉を全部聴き、受けとった後に、こう伝えました。
 「あなたが、パパとママの子どもとして生まれてきてくれた時、とても嬉しかったんだよ。あなたがいてくれるだけでいいんだから。ママはそれだけで十分だと思ってるよ」

 実際、娘さんがこの言葉をどうとらえたのかはわかりませんが、その後は、「死にたい」など弱音を吐くこともなく、前向きに受験勉強に取り組んだそうです。  不安な気持ちはただそのまま受けとり、たとえ、どんな状況であっても、自分の子どもとしてその存在を肯定する。この安心感と喜びは、子どもにとって何よりのエールだと私は思います。

親の方が不安がったり、結果に執着したりせず、「いつも見てるよ」と普段と変わらない態度でいる。何か話したい時は、いつでも聴くけれど、話したくない時は、そっとしておく。子どもの力を信じて、必要以上に気を使わない。そんな関わり方が不安を和らげるように思います。

今年も読んでくださり、本当にありがとうございました。どうぞお元気で、楽しい年末年始をお過ごしくださいね。






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