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家庭教師のガンバ石川尚子先生特別執筆「メルマガ講座」>【第6回】自信をなくしている子ども、不安を抱いている子どもとの接し方

【第6回】自信をなくしている子ども、不安を抱いている子どもとの接し方

今年も、早いものでもう年末ですね。期末テストの結果に落ち込む、受験に向かって不安がわいてくる、そんなお子さんをお持ちのご家庭も多い時期でしょうか。
「次はもっとがんばろうよ!」
「だいじょうぶ、平気、平気!」
などと前向きに励ますことで、次の行動へ踏み出せるお子さんもいるでしょう。しかし、落ち込んで自信をなくしている時や不安を感じている時には、「そんなこと言われても・・・」と、かえって、ネガティヴな気持ちにさせてしまう場合があります。そんなご経験はありませんか?
今回は、こんな時、ぜひ試していただきたいコミュニケーションについて、ご紹介したいと思います。

■「受容」しながら「質問」する

まずは、コーチ仲間Mさんの事例です。Mさんのお子さん(中2)が、期末テストで思うような点数がとれず、落ち込んで帰ってきました。

 「期末、ぜんぜんダメだった」
 「そう。ダメだったんだ」
(いったん「受容」=相手の言葉と気持ちを受けとる)
 「今回は失敗!」
 「そう。どこが失敗だと思ったの?」
(叱るわけでもなく、励ますわけでもなく、受容し、淡々と質問する)
 「え?・・・特に英語」
 「そう、英語ね。次は、どうしたいの?」
 「もっとがんばりたい」
 「そうだよね。どんなふうに勉強したい?」
 「もっと、単語を覚えた方がいいと思った。・・・書いて、壁にはっておこうかな」

失敗した時、「なぜ、できなかったの?」と質問するよりは、「次はどうすればいいと思う?」と質問した方がずっと効果的ですが、相手が落ち込んでいる時は、逆効果な場合があります。「ちゃんと考えないとダメでしょ。しっかり自分で考えて!」という指示的なメッセージとして響いてしまうのです。
Mさんのように、まず、「あなたはどうしたいの?」と本人の気持ちを聴いてみてはどうでしょうか。ネガティブな気持ちが出てきてもOKです。しっかり受容して、また、時間をおいて質問してみてください。しだいに、「次はどうしたらいいのか?」を自分で考えるようになります。
こちらが、失敗を“マイナス”ととらえて対話をするのではなく、“次につながるステップ”ととらえて話していくことが大切です。

■「クリアリング」をマスターしましょう!

この「受容」という手法は、焦りや不安を抱えている相手にも、とても効果的です。コーチはよく、相手の話をただ受けとめて聴き、相手の気持ちの「クリアリング」を行います。例えば、受験生に対しては、こんな感じです。

「今、どんな気持ち?」
「もうダメ!ぜんぜん間に合わない!」
「そうなんだ。そう思っているんだね。他にはどんな気持ち?」
「勉強に集中できない・・・」
「うん。集中できないんだね。それから?」
「友達の話を聞くと、けっこうがんばってるみたいなんだけど、自分だけやれてなくて、焦るっていうか・・・」
「そうなんだね。焦るんだね。他には?」
「もう自信がない・・・」
「そう。自信がないんだ」
「変な緊張っていうか・・・」
「緊張もあるんだね」
「もし、ダメだったらどうしよう?しか思えなくて・・・」
「うん。そう思うんだね。・・・他にはどんな気持ちがある?」
「他には、・・・でも、やっぱりがんばるしかないな、って」


相手の言葉に、「良い」「悪い」と評価を加えたり、相手が求めていない助言、激励をしたりするのではなく、ただ「そうなんだ。そんなふうに思ったんだ」としっかり受けとめます。先を急がず、一つひとつゆっくりじっくり聴いていきます。不思議なもので、ネガティヴな想いを受けとってもらえると、だんだんと前向きな気持ちも交じってくるものです。受けとることで、相手の気持ちがすっきりクリアになっていきます。「いろいろあるけど、やるだけだな」と思えてきます。勉強への集中力も増します。
緊張がある。不安がある。当たり前です。それらの不安定な想いを大きな器で受けとることで、受験生を応援してあげたいですね。





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