家庭教師のガンバ>石川尚子先生特別執筆「メルマガ講座」>【第9回】テスト前のやる気、どう引き出す?
早いもので、新年度がスタートしたと思ったら、そろそろ期末テストのことが気になる時期となりました。今回は、親の方もつい、やきもきしてしまう「テスト勉強に対する子どものやる気」をどう引き出すのかについて考えてみましょう。
そもそも、いくら「勉強しなさい!」と言ったところで、子ども自身が、テスト勉強をする必要性を感じていなければ、やる気など起きません。
では、「なぜ、テスト勉強はしなくてはならないのでしょうか?」ちょっと考えてみてください。こう質問されて、「やっぱり、やった方がいいな!やりたくなってきた!」という気持ちは湧いてきますか?
ある学習塾では、
「テスト勉強をすると、どんないいことがあると思いますか?」
という質問を投げかけて、子ども同士が話し合う時間をとっているそうです。
「テスト勉強をするといい点数がとれる」
「先生や親にほめられる」
「親がやさしくなる」
「堂々と遊べる」
「友達に尊敬される」
「嬉しくなる。自分に自信がつく」
「次もがんばろう!というやる気が湧く」
「頭が良くなるから、もっといろんなことがわかるようになる」
「行きたい学校に行ける」
「やりたいことがやれる」
「自分がなりたいものに近づける」
「自分の未来が広がる」
などなど、子どもたちは、長期的な視点でも考えるようになるそうです。
この話し合いをすることで、テスト勉強は、「しなくてはならないもの」から、「自分にとってのいいことにつながっているもの」へと変わるので、自ずとスイッチが入るようです。遠回りに感じるかもしれませんが、「勉強しなさい!」と言い続けるよりは、よほど効果的だと私も思います。一度、一緒に話し合ってみられてはいかがでしょうか。
これは、不登校の子どもたちが通う適応指導教室の先生が実際に活用されている方法ですが、この方法で、子どもたちの勉強に対するやる気がどんどん引き出されているそうです。学校に戻れるようになった子どももいます。
それは、「いつ、どんな勉強を、どれぐらいの時間でやるのか、勉強計画も自分で立てるよう促す」という方法です。例えば、こんなふうに質問しながら、一緒に考えていきます。
「まず、国語だったら、どんな勉強をすればいいと思う?」
「例えば、①教科書を読む ②テスト範囲の漢字を覚える ③言葉の意味を調べる ④学校でもらったプリントをもう一度やる ⑤その他 だとしたら、何からやる?」
「じゃあ、それは、何曜日の何時からやる?」
あくまで、子ども自身が自分で決めて計画を立てるように促します。1週間のスケジュール表など一覧表にまとめてもらうと、より効果的でしょう。あとは、本人が取り組むのを見守るだけです。「自分で決めたこと」であれば、多少やる気になれます。人から言われたことではなく、自分で決めたことが「できた!」という体験は、どんどんやる気スイッチを押してくれます。
とはいえ、計画が守られない時もあります。そんな時は、決して、
「どうして勉強しないの?計画を立てたでしょう!」などと声を荒げてはいけません。
「あれ?今日はどうしたの?今日の計画は?」と穏やかに問いかけてみてください。
「今日はやる気がない」とか「もうめんどくさい」とかいう言葉が返ってくるかもしれません。それでも、「そうなんだ」と、いったん受けとめた上で、
「何か手伝ってほしいことがあったら、いつでも言ってね」と見守る姿勢でいてください。
こちらの忍耐もいるかもしれませんが、テスト勉強をするもしないも、親の問題ではなく、子ども自身の問題です。親が目の前の点数にとらわれることなく、子どもが自分で勉強の意義を見出し、自分で計画を立て、実行し、達成感を得られる人になれるよう関わってあげてほしいと思います。
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