家庭教師のガンバ>石川尚子先生特別執筆「メルマガ講座」>【第5回】「~しなさい」や「~しないように」を言い換えてみませんか?
「宿題やった?まだやってないの?早くやってしまいなさい。後で泣かないようにね」
よかれと思って言っている言葉ですが、言われたとたんに、かえって、子どもはやる気をなくしている、ということはないでしょうか?もう少しやる気を引き出すような言い方はないものでしょうか?
今回は、「~しなさい」や「~しないように」などの言葉を、やる気を引き出す言葉に変えるワザについてご紹介します。
「早くしない」
「勉強しなさい」
「返事ぐらいしなさい」
と、いつも命令形で子どもに声をかけるのがほとほと嫌になったAさんの事例です。
わかってはいても、つい「~しなさい」と言っています。でも結局、変わらない子ども。言い続けるストレスも変わらない。何か良い言葉はないのだろうか?Aさんは考え、こんな言葉を使うようにしてみました。
お子さんが学校から帰って、遊んでいると、
「今日も楽しそうに遊んでいるね」
おやつを食べていると、
「おいしそうに食べているね」
歯をみがいていると、
「歯みがきしているね」
もちろん、少しでも宿題や勉強に向かうと、すかさず、
「勉強しているね」と伝えます。
はじめは、「早くしてほしいな」と、もどかしく感じる場面もありましたが、一呼吸置いて、現在進行形で伝えているうちに、気がついたことがあるそうです。
「命令形は子どもの存在をまず否定している言葉だなと思ったんです。『しているね』は、相手の存在を肯定的に認める言葉なんだなと。そうすると、子どもが私の言うことにも耳を傾けてくれるようになってきたんです」。
たしかに、「今のあなたじゃダメだよ」というアプローチだけでは、子どもはなかなかやる気にはなれないでしょう。
続いて、2人のお子さんを持つBさんの事例です。
「けんかしないようにね」と言っても、なぜか、きょうだいげんかが絶えない2人。ある時、何気なく「今日もなかよくね」と言ってみたら、その日は、けんかをしなかったそうです。たまたまかもしれませんが、そこで、Bさんは気づきました。「『~しないように』って言うから、よけいにしちゃうのかも。違う言葉で言うようにしてみよう!」。例えば、
「忘れないように」⇒「~することを覚えておいてね」
「騒がないように」⇒「ここに座って待っていようね」
「走らないように」⇒「歩いていこうね」
などです。なるほど、肯定表現で伝えられると、「やってはいけない」イメージではなく、「こうするといいんだ」という理想のイメージの方が浮かんできますね。伝える側の気持ちもいつもより穏やかになりそうな気がします。
「~しないように」とともに、否定表現で気になるのがW否定表現です。「勉強しないと、テストでいい点とれないよ」というように否定形を2つ重ねる言い方です。そう言われても、やる気は起きません。「~しないと、~できないよ」という言い方は、叱咤激励のつもりで言ったとしても、相手を否定する言葉です。「~していないあなたはダメ」と否定しています。それに、あまり明るい未来をイメージさせない表現です。同じように言い換えてみましょう。
「勉強すると、テストでいい点とれるよ」
W肯定表現です。W否定よりも、何か希望が感じられませんか。同様に、
「たくさん食べると、元気になれるよ」
「練習すると、もっと上手になるよ」
「先に片づけてしまうと、後でたくさん遊べるよ」
など、他にも応用できそうです。
子どもの頃から、認める言葉や肯定表現で声をかけられていたら、自然と物事を前向きに考えられる人になっていくように感じませんか。これを言えば、必ずやる気になるという魔法の呪文というわけではありませんが、続けていくことで、きっと結果が違ってくるはずです。ぜひ、試してみてください。
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