中学受験に求められる傾向と対策とは

受験において最大のテーマとも言われる傾向と対策ですが、
実はこれを一緒に考えて取り組んでいくのは危険な行為なのです。
それは具体的にどういうことかと言いますと、対策という面では
志望校の基準を上回る成績が求められ、それに見合った学習カリキュラムが
組み込まれることになります。
しかし受験前の段階で、例えば志望校の合格ラインすれすれの成績だとすれば、
それは良き対策とは言えません。
また現段階でギリギリのラインにある受験生は意外にも多く、
それを補修する対策が欠けているだけでも圧倒的な差をつけられてしまいます。
さらに中学受験の倍率は年々増加傾向にあり、ライバルの数は増え続けています。
これを補う何かを身につけなくては合格を狙うことすら
難しい可能性も出てくるのです。

必要とされる傾向とは

大抵の受験生の場合が第一志望校のみに絞り込んで傾向と対策に
時間を費やしていることでしょう。
しかしその考え方は本当に正しいのでしょうか？
受験はあなた1人が行うものではありません。
そこには無数のライバルが存在します。
また学校側は数ある生徒の中からそれを見極めるので、どれほど第一志望に
合格したいと望んでもやはりそれを決めるのは学校側なのです。
つまり受験において最も危険なのは、一箇所の傾向だけに囚われてしまうのではなく、
複数の学校を視野に入れて傾向と対策を分析することが
より安全に勝ち残れる秘訣なのです。
さらにはそれが中学入試全体を見渡せることにも繋がりますし、
全体の能力の底上げにも貢献します。
そのため、どこか一方だけの視点で傾向を考えるのではなく、
総合的に広い視野で様々な学校を見つめることが大切なのです。