教育の国民主権って何?

国民主権とは

国民主権とは、次のことを意味します。
・国民が政治権力の源であること。
・国民が政治権力の責任主体であること。
・政府は国民の意思により設立され運営されること。

日本国憲法は、国民主権を採用しています。

教育の国民主権

日本で教育を担当する政府は、文部科学省です。
国民主権の立場に立てば、文部科学省の権力の源は国民にあり、
それは国民の意思により設立され運営されることになります。

しかし、現実の教育行政は、国民の意思によって運営されているでしょうか?
戦後、教育行政を国民の意思によって運営する制度として教育委員会が
導入されました。
初めは委員会のメンバーは公選制でしたが、今は首長の任命制です。
恐らく多くの国民は、教育行政を自らの意思で運営しているという実感は
ないでしょう。

公選制の廃止の理由は、日本では定着しなかった点にあります。
恐らく日本では教育行政は、「お上」の仕事という意識があります。
そういう意味で日本では教育の国民主権は、確立していないと言えます。

国民の教育権論

戦後の日本で教育の国民主権を確立しようとしたのは、
堀尾輝久東京大学名誉教授です。
堀尾教授は、国民の教育権論というものを展開しました。
それは教育という営みを私事と捉え、それを組織化したものが公教育だと
捉えました。
その時、堀尾教授は教師の役割を非常に重視しました。

しかし、現在、公教育の組織化を教師に委ねてよいのかが問われています。
日本では学校選択制度論も、こうした文脈の中で展開されました。

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