小学生は書く力をのばすことが大事
国語の力は学力の基礎
小学校1年~6年生において、国語が苦手という子どもは
全体の約15~25%の間で推移しています。
国語の力は、あらゆる科目に必要な学力の基礎だといわれますから、
この苦手科目を克服することは、全体の学力をアップさせることになります。
また、算数や英語の勉強はたとえ、
少々遅れても、比較的短期間に取り戻すことが出来ます。
しかし、国語の力を取り戻すのは長い時間がかかるので、
小学校のうちにこの力をきちんとつけておくことが重要なのです。
書く訓練が総合的な能力を高める
国語の力とは、主に文章を読む力と文章を書く力です。
現代の大人の社会では、問題を発見し、思考して、
それを解決に導くための表現力(実践力)が求められます。
これは、人間が社会で生きる上で誰もが必要な総合的な能力です。
こうした一連の能力をいっきに養う事ができるのが、
ズバリ、書く訓練なのです。
ただし、作文の勉強だけをしていても書く力はアップしません。
書く力を高めるためには、土台となる読む力をつける必要があるからです。
読む力、書く力とは、思考力そのもの
文章を読む力、書く力とは、すなわち思考力です。
言い方を変えれば物事を本質や構造的に見る力と言ってもいいでしょう。
小さな子どもの思考力を高める第一歩は、大人が読み聞かせをすることです。
まずは優しい物語でもいいのです。徐々に、説明文のようなものに変え、
文章が説明していることは何かを掴ませるようにしていきましょう。
また、生活の中では、好きな本をたくさん読ませたり、
関心のあるテーマについてたくさん会話したりしましょう。
やがて、本人の心の中に、感性や意見が芽生え、
それを会話の中で口に出すことができるようになったら、
いよいよ、紙に書かせることです。最初は1行でもいいのです。
その量がどんどん増えていけば、もうそれは立派な作文。
また、並行してすぐれた内容の文章を音読させましょう。
すると、自然と、構成を意識した作文を書けるようになります。
読む力、書く力をつけると、思考力がみるみるアップします。
いつの間にか小論文を書くことが得意になるほど力が備わるのです。
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