中学受験間近の勉強法
基礎が大切の意味
いよいよ受験勉強本番になった場合、塾などでは難易度の高い問題が
どんどん出題されるようになります。
自宅で学習する場合も、受験希望をする学校レベルの問題集を解くことになります。
基礎が大切ということは常識的によくわかっていますが、
どうしてなのでしょう?
実際に基礎的な問題が受験に出るわけではないのに?
受験テクニックとしては、出題傾向の高い問題の解法をどんどん詰め込んで
ゆくという方法を取ります。
そのために、たくさんの問題集やドリルをこなす必要があるわけです。
では、難易度の高い問題とはどういったものでしょうか。
算数でいえば、桁数が多く、いくつかの計算を組み合わせなければ、
答えが出せないものですね。
その組み合わされる計算こそが、基礎知識ということです。
高レベルの問題集を購入しチャレンジしても、解説を読んですら理解できない、
という話をよく聞きます。
そのような問題集は基礎の部分を抜かして、解説が書かれています。
そうしなければ、紙面がいくらあっても足りません。
つまり、分かりきっている部分は割愛されているのです。
このレベルであれば、わかっているであろう部分は説明していません。
大人であれば、解説を読んでもわからなければ、さらに調べます。
しかし、小学校6年生ではそこまで気づけないものです。
基礎は小学校での授業を網羅したもの
基礎部分は、小学校入学時からどこかの時点で習っているものです。
けれども忘れてしまっているために、応用に利用できません。
組み合わせるべきパーツをどこかに無くしている状態なのです。
6年間の間のすべての学習こそが受験勉強の「基礎」です。
国語もまた、膨大な数の漢字や、主語・述語に始まる簡単な文法といった
集大成の中から出題されます。
すでに身についているはず、の土台がなければ受験勉強に着手することが
難しいというのはそのせいです。
また、暗記科目の代表のように言われている社会科も、6年生ですべてを
片付けられるほど生易しいものではありません。
歴史の詳細にわたる部分や、地域の特性・関連性などにも言及される地理は
やはり小学校生活で毎日学んできた基礎知識があってこそ、答えることが
できる問題ばかりです。
受験用の問題に取り組んで、同じようなところでひっかかるのであれば、
その問題に含まれる基礎的な部分に目を向けるべきです。
足元を解決しなければ、本番に立ち向かうことは難しくなります。
親子が一丸となって取り組む受験ですが、
子どもと同じ視点では意味がありません。
俯瞰的な視点をもって、確実に解決の糸口を見つけてあげてください。
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