小学六年生の学習のポイントについて
学習習慣が将来を変える
公立の学校に行くから、受験をさせないから、という理由で勉強方法を
深く考えていない家庭も多いでしょう。
しかし、3年後には多くが高校受験という試練に突き当たります。
ある程度大人に近くなってからでは、習慣化が難しいこともあるのです。
そのひとつは学習です。
毎日の生活の中で、自ら進んで机に向かう時間を持っている子と
そうでない子では、中学になってから本人のつらさが違ってきます。
小学生では宿題をすれば済んでいた勉強も、
中学になれば必ず自主学習が必要となります。
授業を聞いているだけですべてが理解できる生徒は稀です。
中学では定期試験があります。
試験勉強をするにしても、日頃の自主学習のやり方が確立されていなければ、
高得点は望めないでしょう。
6年生は中学に上がる前の集大成の時期です。
子どもらしい時代から、大人に向かう真っ只中にいます。
親が「させる」時代はもう終わりです。
自分で進んで考えたり、学ぶ姿勢を6年生のうちに強化しておきましょう。
語彙の豊富さと理論立て
小学校のうちは、何となく成績が取れていた子どもでも、中学校になると
思うような成果が上がらないということを良く聞きます。
理解が追いつかない理由のひとつに、聞かれている意味がわからない、
説明されていることがわからない、という事があります。
日本語を話しているはずなのに、同じ授業を受けていても即座に
理解できる生徒とそうでない生徒が存在します。
耳で聞き、説明された言葉を理解して、自分の知識として変換・蓄積する
ためには語彙数がカギとなります。
また、言葉で説明を受けた事象を他のものと連携させ、結論に導くための
理論を構築する力が理解の速さとなります。
家庭内での会話、本や新聞記事、インターネットの情報などもすべてが教材です。
社会的な興味が広がる小学校高学年は、たくさんの知識をシャワーのように
浴びせても柔軟に吸収できる時期です。
良質な情報を与えるとともに、自分で考え、
意見を持つことを促すのは親の役わりです。
理論展開に必要なベースを作ることが、
実は学校教育で成果を上げることにつながっているのです。
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