漢字を制する者は国語を制する

漢字を覚えることが不得意だという小学生は、思いのほか多いものです。
特に、暗記が好きではないという子どもの場合、
苦手意識も重なって漢字の勉強への意欲も低下しがちになります。
国語の成績を左右する、漢字の習得を助ける方法はないものでしょうか。

書き取り練習はやめてしまおう

かつて、漢字の学習にはノートやドリルに
繰り返し文字を書き写す「書き取り」が適していると考えられていました。
現在の小学生の親御さん世代には、この方法で漢字を覚えたことがある
という方も多くいらっしゃるのではないかと思われます。
しかし、この方法は漢字を覚えることが苦手な子どもには逆効果です。
書き取り学習は効果がなく、かえって「覚えられないし面倒くさい」といった
苦手意識を強めてしまうことにもなってしまうのです。
ですから、まずはこの書き取り練習をやめてしまいましょう。
その上で、お勧めしたいのが下記の学習方法です。

漢字の習得、まずはここから

漢字を習得するには、まず「読み」から学習することが大切です。
「書き」に苦手意識がついてしまっている子どもでも、
読みならばあまり抵抗なく始められることが多いのです。
低学年で習得する漢字の読みから復習することで、
結構読める！という自信を高めることも可能です。
分からない漢字がでてきたときには、漢字の意味合いから覚えるのがお勧めです。
さらに「この漢字ならどういう風に使えるか考えてみようか?」というように、
親子で例文を作りあってみるのも良いでしょう。
経験したことは、引き出しとして導き出しやすくなるので、
できる限りセットで取り組むようにすると効果的です。
また、漢字の使い方を把握することは、書きの勉強にも有効です。
意味としての漢字をイメージすることで、
確実に習得へと導くことができるようになります。
無理をしてドリルの冊数を重ねるよりも、
楽しい方法によって学習意欲を高めていきましょう。