併願優遇のメリットとデメリット
私立高校の併願優遇とは
併願優遇は、内申基準が一定以上の公立高校受検者に対し、
自らの高校を併願した場合に合格を確約し、
公立高校の合格発表まで入学金の支払いを持ってくれるという、
一部の私立高校が採用している優遇措置です。
なお、ここでの説明は東京都や神奈川県の場合を中心にしたものです。
以下、併願優遇のメリットとデメリットを説明します。
私立高校の併願優遇のメリット
私立高校の併願優遇のメリットは3つあります。
第一のメリットは、公立高校の合格発表まで
併願優遇の私立高校は締め切りを待ってくれることです。
第二のメリットは、第一志望の公立高校の受験に専念できることです。
第三のメリットは、進学する高校が一つも無いという
最悪の事態を回避できることです。
私立高校の併願優遇のデメリット
私立高校の併願優遇のデメリットは大きくは3つあります。
第一のデメリットは、他の私立高校を受験できない場合があることです。
併願優遇の私立高校の多くは、
「第一志望の公立高校に不合格であった場合は、
必ず本校に入学しなければならない」という規定があります。
そのため、学力に応じた私立高校を受験できなくなる可能性があります。
但し、併願優遇の私立高校でも他の私立学校の受験を
認めているところもあります。
「他の私立高校との併願を認めるか否か」の規定を確認する必要があります。
第二のデメリットは、
併願優遇の私立高校に入学した公立高校不合格者は、
自尊心を持ちにくいことです。
第三のデメリットは、
併願優遇の私立高校の場合、非正規教員が多いことです。
併願優遇の私立高校は公立高校の不合格者の数によって生徒数が増減するため、
非正規教員が多くなります。
また、併願優遇の私立高校の前身は職業高校であることが多く、
正規教員も大学受験の指導経験がほとんどない可能性があります。
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