高校入試の集団討論でのポイント
集団内での能力が問われる
最近、多くの公立高校では推薦入試の項目に、集団討論が導入されています。
都立では2013年から実施されました。
集団内におけるコミュニケーション能力、表現力、思考力、
協調性といった点などが、おおむねの評価基準とされるようです。
5~6人のグループに解決すべきテーマが与えられ、
20~30分の時間内で結論を導き出すという流れです。
進行役を決める場合と決めさせずに進める場合とがあり、
学校によって異なります。
集団内で発揮される聡明さとは、
単にリーダーシップを取るということではありません。
個々の話を聞き、自分の意見を述べ、総合的な判断をし、
ぶれることなく結論に至る方向を目指すという能力を示すことにあります。
しゃべり過ぎても、黙り過ぎても良い評価は得られません。
適度なバランスで、和を乱すことなく結論に至るための貢献ができることを
目指してください。
評価される言い回しの練習
自分の意見を述べる際に、決してしてはいけないことがあります。
誰かが話した内容について、真っ向から否定をすることです。
反論をする場合でも、必ず先の意見を尊重する言い方を心がけます。
「Aさんの意見はとても意義深いと思います。一方で・・」
「Bさんの意見の考え方は非常に理解できます。逆方向から見た場合は・・」
のように、「他者の意見を一度引き取る形」を覚えましょう。
また「Cさんの意見に賛成します。付け加えますと・・」と同調の意見も
言い方に工夫をします。
また、具体例をとりいれる、結論を述べた後にその理由を加えるなど、
論理的で説得性がある話し方を、日常から練習しておく必要があります。
家族の中でテーマを決めて、
討論の場で通用するような表現力をトレーニングしてください。
討論は、聞きながら思考するという高度な技術が要求されます。
耳から入った他者の言葉が即座に理解でき、場に適した有効な意見を
構築できる論理思考を養う必要があります。
本や新聞記事などの情報に日々触れ、自分の考えをまとめる習慣を
つけるようにしましょう。
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