高校選びのポイント
偏差値がすべてではない
親ならば誰しもが、わが子を少しでも「良い高校」に入れたい、
そう願うのは当然です。
けれども、その場合の「良い」は何を指しているのでしょうか。
そこを間違えてしまうと、受験する高校選びが迷走してしまいます。
世間一般で言う良い学校とはレベルが高い、
即ち偏差値が高いというということですね。
が、個人的に高校を選ぶ際の「良い学校」は、3年間を充実して通い
納得して卒業できる学校のことです。
15~18歳に至るこの期間は、人生において大きな意味を持ちます。
どのような刺激を受け、どのような考え方をしてゆくのか、
柔軟な感性をもって、人間的に著しい成長を遂げるのです。
その中核となる学生生活を過ごす場について、
安易な数字からの判断を下すことは、
子どもの人間としての在り方を無視することになりかねません。
例え、高い学力レベルについてゆけたとしても、
学校の方針に疑いを持ち、通うことを途中で放棄してしまえば、
何の意味もなくなります。
成績水準を加味することは、選択上当然重要ですが、
決してそれのみですべてを決めることのないようにして下さい。
最終判断は子どもに任せる
どんなに親が気に入った学校であろうとも、
通う本人が納得しないのでは
受験に対してのモチベーションも下がります。
校風、学科、部活、指導法など当人が重要視するポイントから、
選択肢を狭めてゆくのが良いでしょう。
最近は、中途退校してしまう割合が相当数に上ります。
自分で選んだ、自分の判断の末の受験であること。
それによって試験に対する真剣さが増し、
3年間を通い続ける原動力にもなるのです。
基礎学力と学校水準、子どもの個性と指導方針、
それらのバランスが釣り合う
学校こそが「良い高校」と言えるでしょう。
高校生活の後には、大学受験、そして長い人生が控えていることを
忘れてはなりません。
点数のみに目を奪われるような、近視眼的判断を下すことのないよう
親からもしっかりとアドバイスをしてあげてください。
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